登録販売者 2019年 中国・四国 問92
問題文
外皮用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a スプレー剤は、患部の至近距離から噴霧し、また、連続して噴霧する時間は5秒以内とすることが望ましい。
b 創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用すると、皮膚常在菌が殺菌されてしまい、また、殺菌消毒成分により組織修復が妨げられて、かえって治癒しにくくなったり、状態を悪化させることがある。
c 温感刺激成分を主薬とする貼付剤では、入浴前後の使用は適当でなく、入浴1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付するべきである。
d 一般的に、みずむしのじゅくじゅくと湿潤している患部には液剤が、皮膚が厚く角質化している部分には軟膏又はクリームが適している。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)(正解)
5:(b、d)
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外皮用薬の使い方と剤形【登録販売者解説】
正解の理由
スプレー剤は患部から離して噴霧し、連続噴霧は3秒以内が目安です。みずむしの患部は、状態に応じて剤形を選びます。
正しい組合せは4(b、c)です。aとdは誤りで、bとcが正しい記述です。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」にある、外皮用薬の使用上の注意や剤形の選択に関する項目です。手引きの正式名称は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」です。
解法ステップ
- aの「5秒以内」に注目します。スプレー剤の連続噴霧時間の数字を確認します。
- bの「皮膚常在菌(皮膚にふつうに存在する菌)」と「組織修復(傷ついた組織が回復すること)」への影響を確認します。
- cは、温感刺激成分を主薬とする貼付剤の入浴前後の注意として判断します。
- dは「じゅくじゅくした患部」と「厚く角質化した部分」の剤形が入れ替わっていないかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「連続して噴霧する時間は5秒以内」→ ○「連続して噴霧する時間は3秒以内」
スプレー剤を至近距離から噴霧したり、同じ部位に続けて噴霧したりすると、凍傷を起こすことがあります。患部から十分離して使用し、連続噴霧は3秒以内とするのが望ましいです。 -
b
創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し使うと、皮膚常在菌が殺菌されることがあります。また、殺菌消毒成分によって組織の修復が妨げられ、治癒しにくくなったり状態が悪化したりする場合があります。記述は正しいです。 -
c
温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、入浴前後の使用が適当ではありません。入浴1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付します。記述は正しいです。 -
d
×「じゅくじゅくした患部には液剤、厚く角質化した部分には軟膏又はクリーム」→ ○「じゅくじゅくした患部には軟膏又はクリーム、厚く角質化した部分には液剤」
液剤は患部への刺激が強いことがあります。湿潤している患部には軟膏又はクリームが適し、皮膚が厚く角質化している部分には液剤が適しています。
誤答の選択肢の違い
- 1(a、b):正しいbに加えて、誤りのaを含みます。正しいcが含まれていません。
- 2(a、c):正しいcに加えて、誤りのaを含みます。正しいbが含まれていません。
- 3(a、d):aとdがどちらも誤りです。正しいbとcが含まれていません。
- 5(b、d):正しいbに加えて、誤りのdを含みます。正しいcが含まれていません。
よくある誤解
- スプレー剤の連続噴霧時間を、手引きの「3秒以内」ではなく「5秒以内」と取り違えやすいです。
- 湿潤した患部と、厚く角質化した患部に使う剤形を逆に覚えやすいです。
- 温感刺激成分の貼付剤は、入浴後すぐに使えると思いがちです。皮膚のほてりが鎮まってから貼付する点が重要です。
補足コラム
外皮用薬は、剤形の特徴を患部の状態と結びつけて覚えましょう。軟膏剤やクリーム剤は患部にとどまりやすく、液剤は患部が乾きやすい一方で、刺激を与えることがあります。スプレー剤は広範囲や手指では塗りにくい部位に適していますが、使用時は距離と噴霧時間に注意します。
FAQ
Q. 殺菌消毒薬は、傷に何度も使うほどよいのですか?
A. そうとは限りません。創傷部に繰り返し適用すると、皮膚常在菌への影響や組織修復の妨げによって、治癒しにくくなることがあります。
A. そうとは限りません。創傷部に繰り返し適用すると、皮膚常在菌への影響や組織修復の妨げによって、治癒しにくくなることがあります。
Q. 液剤は、湿った患部を乾かしたいときに使うのですか?
A. 湿潤している患部には、一般に軟膏又はクリームが適します。液剤は、厚く角質化した部分に適するという組合せで覚えましょう。
A. 湿潤している患部には、一般に軟膏又はクリームが適します。液剤は、厚く角質化した部分に適するという組合せで覚えましょう。
関連キーワード: 外皮用薬、スプレー剤、殺菌消毒薬、温感刺激成分、貼付剤、剤形の選択

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