登録販売者 2019年 中国・四国 問94
問題文
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アクリノールは、黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
b ブテナフィン塩酸塩が配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時に、紫外線に当たるのを避ける必要がある。
c オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
d 毛髪用薬には、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されている場合がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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外皮用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アクリノール・オキシコナゾール・エストラジオール安息香酸エステルの記述は正しく、紫外線を避ける注意はブテナフィン塩酸塩ではなくケトプロフェンに関するものです。
正しい組合せは、aが正、bが誤、cが正、dが正となる2です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、殺菌消毒成分・抗真菌成分・毛髪用薬の項目です。
解法ステップ
- aの「黄色の色素」「化膿菌」「真菌、結核菌、ウイルスには効果がない」という組合せを確認します。アクリノールの説明として判断できるかがポイントです。
- bは、紫外線を避ける注意の対象成分を確認します。「ブテナフィン塩酸塩」という成分名に注目してください。
- cでは、オキシコナゾール硝酸塩の作用として「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる」「細胞膜の透過性を変化させる」が述べられているかを見ます。
- dは、エストラジオール安息香酸エステルが毛髪用薬に配合されることがある、という記述が手引きと一致するかを確認します。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 アクリノールは黄色の色素で、連鎖球菌や黄色ブドウ球菌など、一部の化膿菌に殺菌消毒作用を示します。真菌、結核菌、ウイルスには効果がないとされています。
- b:誤りです。
×(ブテナフィン塩酸塩)→ ○(ケトプロフェン)
紫外線を避ける注意は、使用中と使用後しばらくの間、重篤な光線過敏症を防ぐためのものです。手引きでは、この注意の対象はケトプロフェン配合の外皮用薬です。ブテナフィン塩酸塩は抗真菌成分です。 - c:正しいです。 オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系の抗真菌成分です。皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)の細胞膜に関わる作用により、その増殖を抑えます。細胞膜の透過性とは、細胞膜を物質が通り抜ける性質のことです。
- d:正しいです。 エストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモン成分の一種で、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して毛髪用薬に配合される場合があります。手引きでは、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきとされています。
選択肢の組合せは、記述a〜dの正誤と照らして確認します。
- 1(a正・b誤・c誤・d誤):aとbは一致しますが、cとdを誤りとしている点が違います。
- 2(a正・b誤・c正・d正):a〜dの正誤がすべて一致します。
- 3(a正・b正・c正・d誤):aとcは一致しますが、bを正、dを誤としている点が違います。
- 4(a誤・b誤・c正・d誤):bとcは一致しますが、aとdを誤としている点が違います。
- 5(a誤・b正・c誤・d正):dは一致しますが、a・b・cの正誤が違います。
よくある誤解
- 紫外線を避ける注意を、外皮用薬の抗真菌成分にも当てはめてしまう誤りです。この問題では、注意の対象成分が入れ替えられています。
- 「細胞膜に作用する」という説明を、抗真菌成分に共通する同じ作用だと考えるのは危険です。成分ごとの作用の違いを確認しましょう。
- 「女性ホルモン成分は毛髪用薬に配合されない」と決めつけないようにしましょう。エストラジオール安息香酸エステルが配合される場合があります。
補足コラム
抗真菌成分は、同じ「皮膚糸状菌の増殖を抑える成分」でも、作用の説明が異なります。オキシコナゾール硝酸塩は、細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりします。一方、ブテナフィン塩酸塩は、細胞膜を構成する成分の産生を妨げる作用が示されています。成分名と作用を結び付けて覚えましょう。
FAQ
Q. 光線過敏症とは、どのような状態ですか?
A. 紫外線が関係して、皮膚に強い反応が起きることです。この問題では、ケトプロフェン配合の外皮用薬に関する注意として出題されています。
A. 紫外線が関係して、皮膚に強い反応が起きることです。この問題では、ケトプロフェン配合の外皮用薬に関する注意として出題されています。
Q. アクリノールは、衣類に付いても洗えば落ちますか?
A. 手引きでは、衣類などに付着すると黄色く着色し、脱色しにくくなることがあるとされています。
A. 手引きでは、衣類などに付着すると黄色く着色し、脱色しにくくなることがあるとされています。
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