戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 中国・四国 問98


問題文

漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 漢方薬は、作用が穏やかであり、重篤な副作用が起きることはない。 b 漢方薬は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。 c 現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である。 d 漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多いが、1ヶ月以上継続して服用されることはない。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)

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漢方薬の特徴と選び方【登録販売者解説】

正解の理由

漢方薬は体質や症状に合う処方を選び、重篤な副作用が起こることもあります。
3の「b、c」の組合せが正しいです。第3章「主な医薬品とその作用」の「漢方処方製剤・生薬製剤」に関する項目が根拠です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、漢方薬は使用する人の体質や症状などに合った処方を選ぶとされています。また、中医学に基づく薬剤は「中薬」と呼ばれ、漢方薬とは区別されます。

解法ステップ

  1. aの「重篤な副作用は起きない」という断定に注目します。漢方処方製剤でも重篤な副作用が起こることがあるため、aは誤りです。
  2. bの「体質や症状に適した処方を選ぶ」は、漢方薬の基本的な使い方に合っています。
  3. cの「中医学に基づく薬剤は中薬と呼ばれ、漢方薬とは別物」は正しい記述です。
  4. dの「1ヶ月以上継続して服用されることはない」は、手引きの「比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある」と合いません。正しいb・cを含む3に絞れます。

選択肢別の誤答解説

  • a
    ×「重篤な副作用が起きることはない」→ ○「間質性肺炎(肺に炎症が起こる病気)や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある」
    漢方薬だから作用が穏やかで、副作用もないとはいえません。処方が体質や症状に合わない場合に、症状の悪化や副作用につながることもあります。
  • b
    正しい記述です。漢方薬は、使用する人の体質や症状、そのほかの状態に適した処方を、既成の処方から選んで用います。漢方薬を選ぶ際には、漢方独自の病態認識である「証(しょう)」、つまり体質や症状を踏まえることが大切です。
  • c
    正しい記述です。現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は「中薬」と呼ばれ、日本で発展してきた漢方医学に基づく漢方薬とは区別されます。
  • d
    ×「1ヶ月以上継続して服用されることはない」→ ○「比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある」
    漢方処方製剤には、症状の原因となる体質の改善を主眼とするものが多く、比較的長期間服用されることがあります。ただし、漫然と続けるのではなく、症状の経過や副作用に注意する必要があります。
組合せの確認
  • 1(a、b):bは正しいですが、aを含むため誤りです。正しいcが含まれていません。
  • 2(a、c):cは正しいですが、aを含むため誤りです。正しいbが含まれていません。
  • 4(b、d):bは正しいですが、dを含むため誤りです。正しいcが含まれていません。
  • 5(c、d):cは正しいですが、dを含むため誤りです。正しいbが含まれていません。

よくある誤解

  • 「漢方薬は自然由来だから、副作用がない」と考えてしまうことがあります。aのように「重篤な副作用は起きない」と言い切る記述は誤りです。
  • dは「1ヶ月以上」という表現に引っ張られやすい問題です。手引きは「1ヶ月位」継続して服用されることがあるとしており、「継続されることはない」という断定が誤りです。
  • 「中医学」と「漢方医学」は、どちらも中国に由来するように感じて混同しがちです。日本で発展した漢方医学と、現代中国の中医学に基づく中薬は区別します。

補足コラム

漢方薬を選ぶときは、処方名だけでなく、その処方が対象とする体質や症状に合っているかを確認します。合わない処方では効果が得られないだけでなく、副作用を招きやすくなることがあります。漢方薬や中薬について判断に迷う場合は、薬剤師や医師に相談してください。

FAQ

Q. 「中薬」と「中成薬」は同じ意味ですか?
A. 中薬は中医学に基づく薬剤を指します。中薬には、生薬を組み合わせたもののほか、中医学の考え方に基づいて工業的に製剤化された「中成薬」もあります。
Q. 漢方処方製剤は、長く服用するものなら症状が改善しても続けてよいですか?
A. 長期間服用されることがある、という記述は、症状が改善しなくても続けてよいという意味ではありません。一定期間使用しても改善しない場合などは、使用を漫然と継続せず、必要に応じて医療機関を受診するよう促すことが大切です。

関連キーワード: 漢方処方製剤、証、中薬、中医学、重篤な副作用、体質改善
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