戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 中国・四国 問99


問題文

殺虫剤に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
ジクロルボスは、( a )系殺虫成分であり、殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( b )に結合してその働きを阻害することによる。ほ乳類において、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。

選択肢

1:有機塩素、可逆的、縮瞳
2:有機塩素、不可逆的、散瞳
3:有機リン、不可逆的、縮瞳(正解)
4:有機リン、可逆的、散瞳

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有機リン系殺虫成分【登録販売者解説】

正解の理由

ジクロルボスは「有機リン系・不可逆的に阻害・縮瞳」の組合せです。
正しい組合せは3です。aは有機リン、bは不可逆的、cは縮瞳となります。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の殺虫成分です。

解法ステップ

  1. ジクロルボスを代表例に挙げる分類は「有機リン系」です。
  2. 有機リン系は、アセチルコリンエステラーゼと「不可逆的」に結合して、その働きを阻害します。
  3. 高濃度または多量に曝露(ばくろ:成分にさらされること)した場合の症状は「縮瞳(しゅくどう:瞳が小さくなること)」です。
  4. 以上の3語がそろっている組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a:有機リン系
    ジクロルボスは有機リン系殺虫成分です。有機塩素系ではありません。
  • b:不可逆的
    有機リン系は、アセチルコリンエステラーゼに不可逆的に結合します。「可逆的」とするのは誤りです。
  • c:縮瞳
    高濃度または多量に曝露した場合に現れるおそれのある症状です。「散瞳(瞳が大きくなること)」ではありません。
各組合せを確認すると、次のとおりです。
  • 1(有機塩素・可逆的・縮瞳):aとbが誤りで、cは正しい組合せです。
  • 2(有機塩素・不可逆的・散瞳):aとcが誤りで、bは正しい組合せです。
  • 4(有機リン・可逆的・散瞳):bとcが誤りで、aは正しい組合せです。

よくある誤解

  • 「殺虫成分はすべて同じ分類」と考え、有機リン系と有機塩素系を取り違えないようにしましょう。
  • 「可逆的」と「不可逆的」は、結合の性質が反対です。有機リン系は不可逆的です。
  • 「縮瞳」と「散瞳」は反対の変化です。文字の見た目だけで判断せず、どちらが瞳を小さくするか確認しましょう。

補足コラム

アセチルコリンエステラーゼは、神経の情報伝達に関わるアセチルコリンを分解する酵素です。有機リン系殺虫成分がこの酵素の働きを阻害すると、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺(まひ)などが現れるおそれがあります。
殺虫成分の分類では、カーバメイト系やオキサジアゾール系もアセチルコリンエステラーゼを阻害します。ただし、有機リン系とは異なり、酵素との結合は可逆的です。

FAQ

Q. ピレスロイド系も、アセチルコリンエステラーゼを阻害しますか?
A. いいえ。手引きでは、ピレスロイド系は神経細胞に直接作用し、神経伝達を阻害するとされています。
Q. 誤って殺虫剤を飲み込んだ場合、成分の分類を確認する必要はありますか?
A. 手引きでは、製品に含まれる殺虫成分が何系かを医師に伝え、診療を受けるなどの対応が必要とされています。

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