戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問08


問題文

他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 複数の医薬品を併用した場合、医薬品の作用が増強することがあるが、減弱することはない。 b 医薬品の相互作用は、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こり、医薬品の代謝や排泄の過程では起こらない。 c かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。 d 購入者等が医療機関や薬局から交付された薬剤を使用している場合には、一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、診療を行った医師若しくは歯科医師又は調剤した薬剤師に相談するよう、説明がなされるべきである。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)

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医薬品の相互作用【登録販売者解説】

正解の理由

相互作用は、医薬品の作用を強める場合と弱める場合があり、体内での吸収・代謝・分布・排泄の過程でも起こります。
正しい組合せは5です。aは誤、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ」などにあります。『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』では、相互作用によって作用が増強または減弱すること、また、医療機関や薬局から交付された薬剤を使用している人には、処方した医師・歯科医師や調剤した薬剤師に相談するよう説明することが示されています。

解法ステップ

  1. aの「減弱することはない」に注目します。相互作用は作用を強める場合だけでなく、弱める場合もあります。
  2. bの「代謝や排泄の過程では起こらない」を確認します。相互作用は、吸収・代謝・分布・排泄の過程でも起こります。
  3. cは、かぜ薬や解熱鎮痛薬などで成分や作用が重複しやすく、併用を避けるのが通常だと確認します。
  4. dは、医療機関や薬局から交付された薬剤を使っている場合、処方した医師・歯科医師または調剤した薬剤師への相談を説明する内容なので正しいと判断します。

選択肢別の誤答解説

  • a
    ×「作用が増強することがあるが、減弱することはない」→ ○「作用が増強したり、減弱したりする」
    相互作用で作用が強くなれば、副作用が起こりやすくなることがあります。反対に、作用が弱くなれば、十分な効果が得られないことがあります。
  • b
    ×「薬理作用をもたらす部位で起こり、代謝や排泄の過程では起こらない」→ ○「吸収・代謝・分布・排泄の過程で起こるものと、薬理作用をもたらす部位で起こるものがある」
    代謝とは、体内で医薬品が化学的に変化することです。相互作用が起こる場所は、薬が作用する部位だけではありません。
  • c
    かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬などは、成分や作用が重複することがあります。重複によって作用が強く出たり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあるため、これらの薬効群の医薬品は通常、併用を避けることとされています。
  • d
    医療機関や薬局から交付された薬剤を使用している場合、一般用医薬品との併用が問題ないかを登録販売者だけで判断するのは難しいことがあります。そのため、薬剤を処方した医師・歯科医師または調剤した薬剤師に相談するよう説明する内容は正しいです。
組合せごとの違いも確認しましょう。
  • 1:aを正としている点が誤りです。aは誤で、b・c・dの判定は正しい組合せです。
  • 2:aを正、bを正、dを誤としている点が誤りです。a・bは誤、dは正です。cの判定は正しい組合せです。
  • 3:a・b・c・dのすべての判定が誤りです。正しい判定は、a・bが誤、c・dが正です。
  • 4:bを正、cを誤としている点が誤りです。bは誤、cは正です。a・dの判定は正しい組合せです。
  • 5:a・bを誤、c・dを正としており、4つの記述の判定がすべて一致しています。

よくある誤解

  • 相互作用は「作用が強くなりすぎること」だけだと思い、作用が弱くなる場合を見落としがちです。
  • 相互作用は、薬が効く場所でだけ起こると思い込み、「代謝・排泄では起こらない」という断定に引っかかりやすいです。
  • 「痛み止め」「熱さまし」「鼻炎の薬」など、用途の呼び方が違えば成分も作用も重ならないと思いがちです。用途が違っても成分や作用が重なることがあります。

補足コラム

相互作用の起こる過程は、吸収・代謝・分布・排泄の4つです。これに加えて、医薬品が薬理作用をもたらす部位で起こる相互作用もあります。作用の増強は「効きすぎや副作用のリスク」、作用の減弱は「十分な効果が得られないこと」につながると整理しましょう。

FAQ

Q. 相互作用は、医薬品どうしの併用だけで起こるのですか?
A. いいえ。医薬品と食品を一緒に摂取した場合にも、作用が増強したり減弱したりすることがあります。
Q. 医療機関の薬を使っている人に、一般用医薬品を使わないよう伝えればよいですか?
A. 一律に使用を避けると決めるのではなく、処方した医師・歯科医師または調剤した薬剤師に相談するよう説明することが大切です。

関連キーワード: 相互作用、作用の増強、作用の減弱、成分の重複、吸収・代謝・分布・排泄、併用注意
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