登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問23
問題文
漢方処方製剤に関する副作用の記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 葛根湯、小青竜湯にはカンゾウが含まれているので、重篤な副作用として偽アルドステロン症を生じることがある。
b 麻黄湯は、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすいので、不向きである。
c 小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を生じるが、インターフェロン製剤を併用すると副作用は軽減される。
d 小建中湯は、重篤な副作用として、間質性肺炎や肝機能障害を生じる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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漢方処方製剤の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:葛根湯(かっこんとう)・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は偽アルドステロン症に注意、麻黄湯(まおうとう)は胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人に不向き、小柴胡湯(しょうさいことう)とインターフェロン製剤の併用は避けます。
正しい組合せは 3 です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する記述です。『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』では、葛根湯・小青竜湯に含まれるカンゾウや、麻黄湯・小柴胡湯の副作用と注意点が示されています。
解法ステップ
- aは「カンゾウ」と「偽アルドステロン症」の組合せに注目します。カンゾウを含むため、重篤な副作用として起こることがあるという記述です。
- bは、麻黄湯が「胃腸の弱い人」「発汗傾向の著しい人」に不向きとされる点を確認します。
- cは「インターフェロン製剤で副作用が軽減される」という部分を確認します。小柴胡湯との併用では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まります。
- dは、間質性肺炎や肝機能障害を生じる処方名が小建中湯(しょうけんちゅうとう)になっている点に注目します。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
- a:正しいです。 葛根湯と小青竜湯はカンゾウを含み、重篤な副作用として偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)を生じることがあります。
- b:正しいです。 麻黄湯は、胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人では、悪心(おしん)、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感などが現れやすく、不向きとされます。
- c:誤りです。 ×「副作用は軽減される」→ ○「間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まる」です。小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では使用を避ける必要があります。
- d:誤りです。 ×「小建中湯で間質性肺炎や肝機能障害を生じる」→ ○「小柴胡湯や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)では、まれに間質性肺炎や肝機能障害を生じることがある」です。
組合せの確認
- 選択肢1は、cを「正」としています。cは誤りなので、正しい組合せではありません。
- 選択肢2は、dを「正」としています。dは誤りなので、正しい組合せではありません。
- 選択肢4は、aを「誤」、bを「誤」、cを「正」としています。a・bは正しく、cは誤りなので、3つの判定が異なります。
- 選択肢5は、aを「誤」、dを「正」としています。aは正しく、dは誤りなので、この2つの判定が異なります。
よくある誤解
- 「併用すると副作用が軽減される」と逆に覚えることに注意してください。小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まります。
- 副作用の内容だけを見て、処方名を見落とすことがあります。間質性肺炎や肝機能障害という語句が正しくても、記述dのように処方名が違えば誤りです。
- 「まれに起こる」ことを「起こらない」と読み替えないようにしましょう。 発生頻度と、副作用として知られているかどうかは別の確認点です。
補足コラム
小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を生じることがあります。さらに、インターフェロン製剤との併用では間質性肺炎のリスクが高まるため、併用を避けるという注意も合わせて覚えましょう。
FAQ
Q. 漢方処方製剤は、重篤な副作用が起こらないのでしょうか?
A. いいえ。漢方処方製剤でも、処方や含まれる生薬などに応じて重篤な副作用が起こることがあります。「漢方だから副作用がない」と決めつけないことが大切です。
A. いいえ。漢方処方製剤でも、処方や含まれる生薬などに応じて重篤な副作用が起こることがあります。「漢方だから副作用がない」と決めつけないことが大切です。
Q. 「まれに」と書かれていれば、試験では重要ではないのでしょうか?
A. いいえ。「まれに」は頻度を示す語句であり、重篤な副作用として手引きに記載されているかどうかは別に確認します。
A. いいえ。「まれに」は頻度を示す語句であり、重篤な副作用として手引きに記載されているかどうかは別に確認します。
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