登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問24
問題文
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 葛根湯は、体の虚弱な人でも感冒の初期であれば、子どもから大人までだれにでも適している。
b 麻黄湯は、かぜの後期の諸症状に適している。
c 桂枝湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に用いられる。
d 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、鼻炎等に用いられる。
選択肢
1:(a、b)
2:(b、c)
3:(b、d)
4:(c、d)(正解)
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かぜの漢方処方の見分け方【登録販売者解説】
正解の理由
かぜの漢方処方は、体力・かぜの時期・汗の有無をセットで見分けます。
正しい組合せは4(c、d)です。aとbは誤り、cとdは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する項目です。
解法ステップ
- 葛根湯(かっこんとう)について、体力が虚弱な人にも適するという記述を確認します。
- 麻黄湯(まおうとう)について、「かぜの後期」と「かぜのひきはじめ」のどちらが適応かを見ます。
- 桂枝湯(けいしとう)の「体力虚弱・汗が出る・かぜの初期」と、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の「うすい水様の痰・咳や鼻水」という特徴を確認します。
- 正しい記述がcとdなので、その組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「体の虚弱な人でも、だれにでも適している」→ ○「体力中等度以上のものに適し、体の虚弱な人には不向き」
葛根湯は感冒の初期に用いられますが、体力の区分があります。「初期ならだれにでも」とは考えません。 -
b 誤り
×「かぜの後期」→ ○「かぜのひきはじめ」
麻黄湯は、体力が充実し、寒気や発熱などがあり、汗が出ていないかぜのひきはじめに適します。後期の諸症状に用いるという記述は誤りです。 -
c 正しい
桂枝湯は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適します。体力と汗の有無が判断の手がかりです。 -
d 正しい
小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水がある場合などに用いられます。記述の特徴が適応と一致しています。 -
選択肢1(a、b)
aは葛根湯を「体の虚弱な人でも、だれにでも適する」としている点が誤りです。bも麻黄湯を「かぜの後期」としている点が誤りです。正しいc、dを含みません。 -
選択肢2(b、c)
cは正しい記述ですが、bは麻黄湯をかぜの後期に用いるとしている点が誤りです。また、正しいdを含みません。 -
選択肢3(b、d)
dは正しい記述ですが、bは麻黄湯をかぜの後期に用いるとしている点が誤りです。また、正しいcを含みません。 -
選択肢4(c、d)
c、dはいずれも正しい記述です。体力や症状の特徴も、各処方の適応と一致しています。
よくある誤解
- **「かぜの初期なら、葛根湯は誰にでも使える」**と思い込まないようにしましょう。体力の区分が適応に含まれています。
- 「かぜの後期」という時期の書き換えに注意してください。麻黄湯はかぜのひきはじめに用いられる処方です。
- 処方名だけで判断しないことも大切です。「汗が出るか」「水様の痰や鼻水があるか」といった特徴も照らし合わせます。
補足コラム
かぜの初期に用いられる処方は、次のように特徴を比べると見分けやすくなります。
- 葛根湯:体力中等度以上。感冒の初期で、汗をかいていないもの。
- 麻黄湯:体力充実。かぜのひきはじめで、寒気・発熱などがあり、汗が出ていないもの。
- 桂枝湯:体力虚弱。汗が出るもののかぜの初期。
同じ「かぜの初期」でも、体力や汗の有無が異なります。
FAQ
Q. 「体力中等度以上」とは、体力がとても強い人だけを指しますか?
A. いいえ。「体力中等度以上」は、中等度からそれ以上の体力の人を示す表現です。体力虚弱の人にも適する、という意味ではありません。
A. いいえ。「体力中等度以上」は、中等度からそれ以上の体力の人を示す表現です。体力虚弱の人にも適する、という意味ではありません。
Q. かぜの時期だけで処方を見分けられますか?
A. 時期だけでなく、体力や汗の有無、咳・痰・鼻水などの症状も合わせて確認します。
A. 時期だけでなく、体力や汗の有無、咳・痰・鼻水などの症状も合わせて確認します。
関連キーワード: 葛根湯、麻黄湯、桂枝湯、小青竜湯、漢方処方製剤、体力の区分、かぜの初期

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