登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問25
問題文
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではない。
b イブプロフェンは、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑制し、痛みや発熱を緩和する。
c 腎機能に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。
d 心臓に障害がある場合でも、その症状を悪化させることはない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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解熱鎮痛薬の作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
解熱鎮痛薬は原因そのものを治す薬ではなく、プロスタグランジンの産生抑制などにより発熱や痛みを和らげます。
正しい組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に関する項目です。手引きでは、解熱鎮痛薬は発熱や痛みの原因となる病気・外傷を根本的に治すものではないこと、また、腎機能や心臓に障害がある場合には症状を悪化させるおそれがあることが示されています。
解法ステップ
- aの「根本的に治すものではない」は、解熱鎮痛薬の基本的な位置づけを問う語句です。
- bの「イブプロフェン」「プロスタグランジンの産生を抑制」に注目します。これは痛みや発熱を和らげる働きです。
- c・dの「悪化させることはない」は断定表現です。腎機能や心臓への影響について、手引きの注意と照らします。
- a・bが正しく、c・dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
解熱鎮痛薬は、病気や外傷そのものを治す薬ではありません。発熱や痛みなど、原因によって生じた症状を一時的に緩和する薬です。 -
b 正しい
イブプロフェンは、体内でのプロスタグランジンの産生を抑える成分です。プロスタグランジンは痛みの感覚を強めたり、体温を高く保つよう働いたりするため、その産生を抑えることで痛みや発熱が和らぎます。 -
c 誤り
×「症状を悪化させることはない」→ ○「症状を悪化させる可能性がある」
プロスタグランジンの産生が抑えられると、腎臓へ流れる血液が減ることがあります。そのため、腎機能に障害がある場合は、症状を悪化させる可能性があります。 -
d 誤り
×「症状を悪化させることはない」→ ○「症状を悪化させるおそれがある」
体内の水分量が増えると、心臓が送り出す血液量も増え、心臓への負担が大きくなることがあります。そのため、心臓に障害がある場合は、症状を悪化させるおそれがあります。
よくある誤解
- 「熱や痛みが下がった」ことを「原因の病気が治った」と考えてしまう誤りです。解熱鎮痛薬は症状を抑える対症療法薬です。
- c・dの「悪化させることはない」のように、注意が必要な対象に対して「ない」と言い切る書き換えに注意します。
- イブプロフェンの作用を、痛みだけに限って覚えるのは不十分です。プロスタグランジンの産生を抑え、痛みや発熱を緩和します。
補足コラム
プロスタグランジンは、痛みや発熱だけでなく、炎症にも関わる物質です。解熱鎮痛薬の成分によって、解熱・鎮痛・抗炎症のどの作用が中心となるかは異なります。
FAQ
Q. 痛みや発熱が和らいだら、原因の確認は不要ですか?
A. 解熱鎮痛薬は症状を緩和する薬であり、原因そのものを解消する薬ではありません。症状の原因について確認が必要な場合は、薬剤師や医師に相談してください。
A. 解熱鎮痛薬は症状を緩和する薬であり、原因そのものを解消する薬ではありません。症状の原因について確認が必要な場合は、薬剤師や医師に相談してください。
関連キーワード: 解熱鎮痛薬、イブプロフェン、プロスタグランジン、対症療法、腎機能、心臓への負担

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