登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問27
問題文
眠気を促す抗ヒスタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 脳内におけるヒスタミン刺激を増加させることにより、眠気を促す。
b 妊婦又は妊娠していると思われる女性でも、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の使用を避ける必要はない。
c 慢性的に不眠症状がある人を対象とするものではない。
d 目が覚めたあとも、注意力の低下やめまいを起こすことがあるので、注意が必要である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
眠気を促す抗ヒスタミン成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:脳内のヒスタミン刺激が低下すると眠気が促され、妊婦や慢性的な不眠症状がある人は睡眠改善薬の対象ではありません。
正しい組合せは 4 です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の「眠気を促す薬」に関する内容です。『試験問題の作成に関する手引き』では、抗ヒスタミン成分が脳内のヒスタミンの働きを抑えることで眠気を促すこと、睡眠改善薬の対象者や使用上の注意が示されています。
解法ステップ
- aの「ヒスタミン刺激を増加」に注目します。眠気を促すのは、脳内のヒスタミン刺激が低下するときです。
- bの「妊婦でも避ける必要はない」は、妊婦への使用についての記述です。手引きの注意と反対になっています。
- cは「慢性的に不眠症状がある人」が対象かを確認します。睡眠改善薬は一時的な睡眠障害の緩和に用いるものです。
- dは、目が覚めた後にも注意力の低下やめまいが起こり得るという記述です。これらを照らすと、a・bが誤り、c・dが正しい組合せに絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「脳内におけるヒスタミン刺激を増加」→ ○「脳内におけるヒスタミン刺激が低下」
ヒスタミンは脳で覚醒の維持や調節に関わります。その働きが抗ヒスタミン成分によって抑えられると、眠気が促されます。aを「正」とする組合せは、この作用を逆にしているため誤りです。 -
b:誤り
×「使用を避ける必要はない」→ ○「睡眠改善薬の使用は避ける」
妊娠中に生じる睡眠障害は、睡眠改善薬の適用対象ではありません。妊婦や妊娠していると思われる女性には、使用を避けるとされています。bを「正」とする組合せは誤りです。 -
c:正しい
抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、寝つきが悪い、眠りが浅いといった一時的な睡眠障害の緩和に用いられます。慢性的に不眠症状がある人や、医療機関で不眠症と診断された人を対象とするものではありません。cを「誤」とする組合せは誤りです。 -
d:正しい
睡眠改善薬では、目が覚めた後も注意力や判断力の低下、めまいなどが起こることがあります。眠気が残っている場合などは、症状が消えるまで自動車の運転など危険を伴う機械の操作を避ける必要があります。dを「誤」とする組合せは誤りです。
よくある誤解
- 「ヒスタミンを増やすと眠くなる」と逆に覚える
覚醒に関わるヒスタミンの働きが抑えられると、眠気が促されます。「刺激を増加」という書き換えに注意しましょう。 - 「睡眠改善薬なら、不眠の種類を問わず使うもの」と考える
対象は一時的な睡眠障害です。慢性的な不眠症状がある人や、不眠症と診断された人は対象ではありません。 - 「眠って目が覚めたら影響は終わる」と考える
目が覚めた後も、注意力の低下やめまいなどが起こることがあります。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、睡眠改善薬だけでなく、アレルギー症状を和らげる医薬品などにも含まれることがあります。抗ヒスタミン成分を含む医薬品では、眠気の副作用にも注意が必要です。睡眠改善薬では、目覚めた後にも注意力の低下などが起こり得る点をあわせて覚えましょう。
FAQ
Q. 睡眠改善薬は、どのような睡眠の悩みに用いられますか?
A. 寝つきが悪い、眠りが浅いといった一時的な睡眠障害の緩和に用いられます。
A. 寝つきが悪い、眠りが浅いといった一時的な睡眠障害の緩和に用いられます。
Q. 抗ヒスタミン成分を含む医薬品を飲んだ後、運転してもよいですか?
A. 眠気が起こることがあるため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意が必要です。
A. 眠気が起こることがあるため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意が必要です。
関連キーワード: 抗ヒスタミン成分、ヒスタミン、睡眠改善薬、一時的な睡眠障害、注意力の低下

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
