戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問28


問題文

神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの精神不安や神経症、不眠症に用いられる。 b 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に用いられる。 c 酸棗仁湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症に用いられる。 d 抑肝散は、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの不眠症などに用いられ、また小児夜なきにも用いられる。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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神経不安・不眠の漢方処方【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:加味帰脾湯(かみきひとう)・抑肝散(よくかんさん)は正しく、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・酸棗仁湯(さんそうにんとう)は体力区分と症状が入れ替わっています。
正しい組合せは4です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」にある、漢方処方製剤の体力区分と適応です。

解法ステップ

  1. aの「体力中等度以下」「心身が疲れ」「血色が悪い」を確認します。加味帰脾湯の特徴と合っています。
  2. bとcは、処方名だけでなく「体力区分」と症状の組合せを見ます。柴胡加竜骨牡蛎湯と酸棗仁湯の説明が入れ替わっている点が判断の鍵です。
  3. dの「神経がたかぶる」「イライラ」「小児夜なき」は、抑肝散の適応と照らし合わせます。
  4. 正しく判断できたa・dを含む選択肢に絞り、b・cが誤りの組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正
    加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う人の貧血、不眠症、精神不安、神経症に用いられます。記述の体力区分と特徴は合っています。
  • b 誤
    ×(体力中等度以下で、心身が疲れたもの)→ ○(体力中等度以上で、精神不安があり、動悸・不眠・便秘などを伴うもの)
    柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上の人に用いられる処方です。記述は体力区分と症状の組合せが合っていません。
  • c 誤
    ×(体力中等度以上で、動悸・便秘などを伴うもの)→ ○(体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安・不眠などがあるもの)
    酸棗仁湯は、体力中等度以下で心身が疲れ、精神不安や不眠などがある人の不眠症、神経症に用いられます。記述は柴胡加竜骨牡蛎湯の特徴と取り違えています。
  • d 正
    抑肝散は、体力中等度を目安として幅広く用いられ、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラする人の神経症、不眠症、小児夜なきなどに用いられます。

よくある誤解

  • 処方名と症状だけを結びつけ、体力区分を見落とす
    柴胡加竜骨牡蛎湯と酸棗仁湯は、体力区分に加えて、動悸・便秘などの有無も手がかりになります。
  • 不眠や精神不安が共通するため、説明を入れ替えても気づきにくい
    似た症状があっても、体力区分や伴う症状まで含めて処方ごとに覚えます。
  • 一部が合っていれば、記述全体も正しいと思い込む
    漢方処方の正誤問題では、症状が合っていても体力区分が違えば誤りです。

補足コラム

この問題に出てくる処方は、体力区分と特徴をセットで整理すると見分けやすくなります。
漢方処方製剤体力区分と見分けるキーワード
加味帰脾湯体力中等度以下。心身の疲れ、血色が悪い、ときに熱感
柴胡加竜骨牡蛎湯体力中等度以上。精神不安、動悸、不眠、便秘など
酸棗仁湯体力中等度以下。心身の疲れ、精神不安、不眠
抑肝散体力中等度を目安。神経のたかぶり、怒りやすさ、イライラ
関連する桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい人の神経質、不眠症、小児夜なきなどに用いられます。柴胡加竜骨牡蛎湯とは体力区分が異なる点も、見分ける手がかりです。

FAQ

Q. 「小児夜なき」が書かれていれば、処方に関係なく正しい記述ですか?
A. いいえ。小児夜なきに用いられる処方は複数ありますが、処方ごとに体力区分や他の適応が異なります。処方名と特徴をセットで確認してください。
Q. 体力区分だけで処方を判定できますか?
A. 体力区分は大切な手がかりですが、それだけでは十分ではありません。動悸、便秘、心身の疲れ、イライラなど、記述にある特徴も合わせて照合します。

関連キーワード: 加味帰脾湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、抑肝散、漢方処方製剤、体力区分
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