登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問29
問題文
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 反復摂取により依存を形成する性質があるため、短期間の服用にとどめ連用をしない。
b 食欲不振、悪心・嘔吐が現れることがあるため、胃潰瘍のある人は服用を避ける。
c 動悸が現れることがあるため、心臓病のある人は服用を避ける。
d 妊娠中に服用しても、胎児の発達に影響はない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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カフェインの作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
カフェインは、反復摂取で依存を形成することがあり、胃腸や心臓への影響、妊娠中の胎児への影響にも注意が必要です。
正しい組合せは1です。記述は、a:正、b:正、c:正、d:誤です。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の眠気防止薬に関する内容です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、カフェインの作用や注意点が説明されています。
解法ステップ
- aの「反復摂取」「依存」「連用しない」に注目します。カフェインには依存を形成する性質があり、短期間の服用にとどめる注意があります。
- bの「胃潰瘍」とcの「心臓病」を確認します。カフェインは胃液の分泌を促し、心筋を興奮させるため、いずれも服用を避ける対象です。
- dの「影響はない」は断定表現です。カフェインは胎盤を通過し、胎児の発達に影響する可能性があるため、この記述は誤りです。
- a〜cが正しく、dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 カフェインには、作用は弱いものの、反復摂取により依存を形成する性質があります。そのため、短期間の服用にとどめ、連用しないよう注意します。
- b:正しいです。 カフェインには胃液の分泌を促す作用があり、食欲不振、悪心(おしん)・嘔吐などの胃腸障害が現れることがあります。胃潰瘍のある人は、症状を悪化させるおそれがあるため服用を避けます。
- c:正しいです。 カフェインには心筋を興奮させる作用があり、動悸が現れることがあります。心臓病のある人は服用を避けます。
- d:誤りです。 ×「胎児の発達に影響はない」→ ○「胎児の発達に影響を及ぼす可能性がある」。妊娠中の眠気防止薬の使用が胎児に影響するかどうかは明らかにされていませんが、カフェインの一部は胎盤を通過し、胎児に到達することが知られています。
組合せの確認では、2はc・d、3はb・d、4はa・d、5はdの正誤が、正しい組合せと異なります。いずれもdを「正」としている点が誤りです。さらに、2はcも「誤」、3はbも「誤」、4はaも「誤」としており、それぞれその記述の正誤も違います。
よくある誤解
- 「影響が明らかにされていない」を「影響はない」と読み替えないようにしましょう。影響の有無が不明でも、胎盤を通過し、影響する可能性があるという記述は成り立ちます。
- カフェインの依存性は「弱いから連用してもよい」という意味ではありません。弱い性質であっても、連用しない注意につながります。
- 胃潰瘍と心臓病では、注意する理由が異なります。胃潰瘍は胃液分泌の促進、心臓病は心筋の興奮と結びつけて覚えましょう。
補足コラム
カフェインは脳に軽い興奮状態を起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑えます。一方で、脳が過剰に興奮すると、震え、めまい、不安、不眠、頭痛などが現れることがあります。眠気を一時的に抑える作用があっても、睡眠そのものが不要になるわけではありません。
FAQ
授乳中もカフェインに注意が必要ですか?
カフェインの一部は乳汁中に移行します。乳児はカフェインの代謝に時間がかかるため、授乳中に大量に摂取したり、連用したりすることにも注意が必要です。
カフェインの一部は乳汁中に移行します。乳児はカフェインの代謝に時間がかかるため、授乳中に大量に摂取したり、連用したりすることにも注意が必要です。
カフェインの作用で、ほかの薬による眠気も解消できますか?
解消できるとは限りません。たとえば、乗物酔い防止薬にカフェインが配合されていても、ほかの成分による眠気が解消されるわけではありません。
解消できるとは限りません。たとえば、乗物酔い防止薬にカフェインが配合されていても、ほかの成分による眠気が解消されるわけではありません。
関連キーワード: カフェイン、眠気防止薬、依存性、胃液分泌、胎盤通過、妊娠中の使用

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