登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問33
問題文
胃に作用する薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 制酸成分を主体とする胃腸薬は、炭酸飲料での服用が望ましい。
b アルジオキサ、スクラルファートは、透析を受けている人は使用を避ける。
c ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難の症状のある人や緑内障の診断を受けた人でも問題なく使用できる。
d アズレンスルホン酸ナトリウムは、胃粘膜保護・修復成分である。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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胃に作用する薬の成分分類【登録販売者解説】
正解の理由
アルジオキサ・スクラルファートは透析中の人が避ける成分、アズレンスルホン酸ナトリウムは胃粘膜の保護・修復成分です。
正しい記述は a:誤り、b:正しい、c:誤り、d:正しい です。したがって、正しい記述の組合せは 3(b、d)です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、制酸成分・胃粘膜保護成分・抗コリン成分に関する項目です。
解法ステップ
- aの「炭酸飲料での服用が望ましい」に注目します。制酸成分は酸度の高い食品と一緒に使うと中和作用が低下するため、この記述は誤りです。
- bの「アルジオキサ、スクラルファート」と「透析を受けている人」を確認します。どちらもアルミニウムを含むため、使用を避ける対象に当たります。
- cの「排尿困難」「緑内障」「問題なく使用できる」は、ピレンゼピン塩酸塩の注意と照らします。症状悪化のおそれがあるため、問題なく使えるとはいえません。残る正しい記述はb・dです。
選択肢別の誤答解説
-
a
× 炭酸飲料での服用が望ましい → ○ 炭酸飲料等での服用は適当でない
制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使うと、胃酸を中和する作用が低下することがあります。炭酸飲料での服用を勧める記述は誤りです。 -
b
アルジオキサとスクラルファートは、どちらもアルミニウムを含む成分です。透析を受けている人では使用を避けます。また、透析を受けていない人でも長期連用は避け、腎臓病の診断を受けた人は使用前に医師や薬剤師に相談します。 -
c
× 問題なく使用できる → ○ 症状の悪化を招くおそれがあり、使用前に相談が必要
ピレンゼピン塩酸塩は、アセチルコリンの働きを抑える成分です。この働きを抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)といいます。排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、症状が悪化するおそれがあります。 -
d
アズレンスルホン酸ナトリウムは、胃粘膜の保護や、荒れた胃粘膜の修復を促す成分です。胃粘膜保護・修復成分に分類されるため、記述は正しいです。
組合せの確認
- (a、b)は、aが誤りのため正しい組合せではありません。
- (a、c)は、a・cの両方が誤りのため正しい組合せではありません。
- (c、d)は、cが誤りで、正しい記述であるbも含まれていないため正しい組合せではありません。
よくある誤解
- 「炭酸飲料なら薬を飲みやすい」と考え、服用に適していると判断しがちです。ここでは、飲みやすさではなく、制酸作用が低下する点が問われています。
- ピレンゼピン塩酸塩が胃液の分泌を抑えることから、消化管以外への影響もないと思いがちです。排尿困難や緑内障への注意を忘れないようにしましょう。
- 「胃粘膜を守る成分」と「制酸成分」を同じものとして覚えがちです。アルジオキサやスクラルファートには胃粘膜保護作用がありますが、透析中の人が避ける理由は、アルミニウムを含むためです。
補足コラム
胃粘膜の保護・修復を目的とする成分には、アズレンスルホン酸ナトリウム、アルジオキサ、スクラルファートのほか、ゲファルナート、ソファルコン、テプレノンなどがあります。名前だけでなく、成分の分類と注意点をセットで覚えましょう。
FAQ
ピレンゼピン塩酸塩は、胃腸の動きを強く抑える成分ですか?
手引きでは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに、胃液の分泌を抑える作用を示すとされています。ただし、排尿困難などの副作用や、緑内障の人への注意は別に押さえておきましょう。
手引きでは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに、胃液の分泌を抑える作用を示すとされています。ただし、排尿困難などの副作用や、緑内障の人への注意は別に押さえておきましょう。
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