登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問43
問題文
内服アレルギー用薬の配合成分と、使用上の注意との記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
[成分] [使用上の注意]
a ジフェンヒドラミン塩酸塩 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること。
b メキタジン 重篤な副作用として胃潰瘍が起こることがある。
c ヨウ化イソプロパミド 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと。
d プソイドエフェドリン塩酸塩 低血圧の診断を受けた人は、服用前に医師又は薬剤師に相談すること。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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内服アレルギー用薬の注意点【登録販売者解説】
正解の理由
ジフェンヒドラミンは授乳への注意、抗コリン成分のヨウ化イソプロパミドは目のかすみ等による運転操作への注意がポイントです。
正しい組合せは2です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引き第3章「主な医薬品とその作用」のVII「内服アレルギー用薬」にあります。
解法ステップ
- ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む内服薬には、「授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける」という注意があるかを確認します。
- メキタジンの重篤な副作用として、胃潰瘍が挙げられているかを見ます。
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分です。目のかすみや異常なまぶしさを生じることがあるため、運転操作の注意があるかを確認します。
- プソイドエフェドリン塩酸塩では、注意が必要な人の条件と、注意の表現が合っているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
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a 正しいジフェンヒドラミン塩酸塩の一部は乳汁に移行し、乳児に昏睡(こんすい)を起こすおそれがあります。そのため、授乳を避ける必要があります。
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b 誤り× 胃潰瘍 → ○ ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害(かんきのうしょうがい)、血小板減少(けっしょうばんげんしょう)手引きでは、メキタジンの重篤な副作用としてこれらが挙げられています。胃潰瘍ではありません。
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c 正しいヨウ化イソプロパミドは、鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で配合される抗コリン成分です。目のかすみや異常なまぶしさを生じることがあるため、服用後は乗物又は機械類の運転操作をしないこととされています。
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d 誤り× 低血圧 → ○ 高血圧プソイドエフェドリン塩酸塩では、高血圧などの人は症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要があります。設問の「低血圧」ではなく「高血圧」が該当し、注意の表現も「服用前に相談」ではなく「使用を避ける」です。
組合せを確認すると、aとbの組はbが誤りです。bとdの組はどちらも誤りで、aとcを含みません。cとdの組はdが誤りで、aを含みません。したがって、aとcを含む2が正しい組合せです。
よくある誤解
- メキタジンの副作用を、胃の不調と結びつけてしまう誤りがあります。重篤な副作用として手引きに挙げられている内容を確認しましょう。
- 「低血圧」と「高血圧」の入れ替えに注意が必要です。プソイドエフェドリン塩酸塩では、高血圧が問題になります。
- 「相談する」と「使用を避ける」は同じではありません。注意が必要な人と、注意の表現の両方を確認しましょう。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑えるだけでなく、抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)も示します。そのため、眠気のほか、口渇や便秘などが起こることがあります。成分の作用と、それによって生じる注意事項を結びつけて覚えると整理しやすくなります。
FAQ
「相談すること」と「使用を避ける」は、どう違いますか?
「相談すること」は、使用する前に専門家へ相談して適否を判断する注意です。「使用を避ける」は、該当する人がその医薬品を使わないよう求める注意です。
抗ヒスタミン成分の注意は、眠気だけですか?
眠気のほか、抗コリン作用による口渇や便秘などにも注意が必要です。
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