登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問44
問題文
鼻炎用点鼻薬に含まれる成分とその作用に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
[成分] [作用]
選択肢
1:リドカイン 局所を麻酔し、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える。
2:ケトチフェン ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。
3:ナファゾリン塩酸塩 副交感神経を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張させ、鼻粘膜の腫れを和らげる。(正解)
4:グリチルリチン酸二カリウム 抗炎症作用により鼻粘膜の炎症を和らげる。
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鼻炎用点鼻薬の成分作用【登録販売者解説】
正解の理由
ナファゾリン塩酸塩=交感神経系を刺激して血管を収縮させ、鼻粘膜の腫れを和らげます。
誤っているのは3です。ナファゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜(びねんまく)の血管を収縮させます。血管が拡張するという説明は逆です。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の「鼻に用いる薬」です。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の「鼻に用いる薬」です。
解法ステップ
- ナファゾリン塩酸塩が「アドレナリン作動成分」に当たることを確認します。
- アドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激し、血管を収縮させると押さえます。
- 選択肢の「副交感神経」「血管を拡張」が逆の説明になっていることを見抜きます。
選択肢別の誤答解説
-
1:正しい
リドカインは局所麻酔成分です。鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑える目的で配合されます。 -
2:正しい
ケトチフェンは抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻汁などの症状を緩和します。 -
3:誤り
× 副交感神経を刺激し、血管を拡張
→ ○ 交感神経系を刺激し、血管を収縮
ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。血管を収縮させることで、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。 -
4:正しい
グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。鼻粘膜の炎症を和らげる目的で配合されます。
よくある誤解
- 「交感神経」と「副交感神経」を入れ替えるひっかけがあります。ナファゾリン塩酸塩は交感神経系を刺激します。
- 血管の変化を逆にするひっかけにも注意します。鼻づまりを和らげる作用は、血管の収縮によるものです。
- 鼻に使う薬だから、作用は鼻だけに限られると思いがちです。成分が吸収され、全身への影響が生じることもあります。
補足コラム
アドレナリン作動成分を含む点鼻薬は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が反応しにくくなり、逆に血管が拡張して鼻づまりが悪化することがあります。「血管を収縮させる成分でも、使い過ぎると逆の状態を招くことがある」と覚えておきましょう。
FAQ
点鼻薬なのに、全身への影響が出ることがあるのはなぜですか?
鼻粘膜の血管から成分が吸収され、血液に入ることがあるためです。局所に使う薬でも、全身への影響があり得ます。
鼻粘膜の血管から成分が吸収され、血液に入ることがあるためです。局所に使う薬でも、全身への影響があり得ます。
関連キーワード: ナファゾリン塩酸塩、アドレナリン作動成分、交感神経系、血管収縮、抗ヒスタミン成分、局所麻酔成分、抗炎症成分

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