登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問45
問題文
眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑え、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する。
b コンドロイチン硫酸ナトリウムは、交感神経を刺激し、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去する。
c プラノプロフェンは、炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する。
d スルファメトキサゾールは、抗菌作用を示し、結膜炎やものもらい(麦粒腫)などの化膿性の症状を改善する。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
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眼科用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ネオスチグミンメチル硫酸塩は調節機能を助け、コンドロイチン硫酸ナトリウムは乾燥を防ぎ、プラノプロフェンは炎症を抑え、スルファメトキサゾールは抗菌作用を示します。
正しい組合せは5で、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。
正しい組合せは5で、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「コリンエステラーゼの働きを抑え、アセチルコリンの働きを助ける」に注目します。これはネオスチグミンメチル硫酸塩の作用です。
- bの「血管を収縮させて充血を除去」に注目します。血管収縮を目的とするのは、コンドロイチン硫酸ナトリウムではありません。
- cの「炎症の原因となる物質の生成を抑える」と、dの「抗菌作用」は、それぞれプラノプロフェンとスルファメトキサゾールの説明に合います。
- a・c・dを正、bを誤として選択肢を照らすと、正しい組合せは5です。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい記述です。
コリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)の働きを抑えると、毛様体(目の調節に関わる部分)でアセチルコリンが働きやすくなります。そのため、目の調節機能を改善する目的で用いられます。 -
b:誤った記述です。
×「交感神経を刺激し、血管を収縮させる」→ ○「結膜や角膜の乾燥を防ぐ」
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、目の乾きを改善する成分です。交感神経を刺激して血管を収縮させ、充血を除去するのは、ナファゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分です。 -
c:正しい記述です。
プラノプロフェンは、非ステロイド性抗炎症成分(ステロイドとは異なる仕組みで炎症を抑える成分)です。炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する目的で用いられます。 -
d:正しい記述です。
スルファメトキサゾールはサルファ剤に分類される抗菌成分です。細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ))など、化膿性(かのうせい)の症状の改善を目的として用いられます。
よくある誤解
- 「目の充血を除去する成分」と「目の乾きを防ぐ成分」を取り違えることがあります。コンドロイチン硫酸ナトリウムは乾燥対策です。
- 成分名だけでなく、記述の中の作用と成分の組合せを確認します。血管収縮の説明があっても、それだけでコンドロイチン硫酸ナトリウムの作用とは判断できません。
- 抗菌成分が、すべての感染症に効くと考えるのは誤りです。ウイルスや真菌の感染には効果がありません。
補足コラム
充血を抑える成分として手引きに挙げられているのは、ナファゾリン塩酸塩、ナファゾリン硝酸塩、エフェドリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分です。コンドロイチン硫酸ナトリウムと同じ「眼科用薬の成分」でも、目的が異なります。
FAQ
ヒアルロン酸ナトリウムも、目の乾きを改善する有効成分ですか?
手引きでは、ヒアルロン酸ナトリウムは有効成分ではなく、粘り気を高める添加物として扱われています。
手引きでは、ヒアルロン酸ナトリウムは有効成分ではなく、粘り気を高める添加物として扱われています。
関連キーワード: ネオスチグミンメチル硫酸塩、コンドロイチン硫酸ナトリウム、プラノプロフェン、スルファメトキサゾール、アドレナリン作動成分

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