登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問46
問題文
点眼薬を使用する際の注意点に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 使用している点眼薬は、容器の先端が睫毛(まつげ)に触れる等して中身が汚染されている可能性がある。
b 点眼後は、数秒間、まばたきを繰り返して、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。
c 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではないので、1回に1滴ずつ正確に点眼する。
d 点眼薬では、目の充血や痒み、腫れ等の局所性の副作用が現れることはあるが、全身性の副作用が現れることはない。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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点眼薬の使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
点眼容器の汚染を防ぎ、1回1滴を正確に点眼し、点眼後はまぶたを閉じます。
正しい組合せは4です。aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の点眼方法と眼科用薬の副作用に関する記載です。
解法ステップ
- aの「容器の先端が睫毛(まつげ)に触れる」に注目します。薬液が汚染される原因になるため、記述は正しいと判断できます。
- bの「まばたきを繰り返して」を確認します。手引きでは、点眼後は数秒間、まぶたを閉じるとされています。
- cの「1回に1滴」とdの「全身性の副作用が現れることはない」を比べます。1滴ずつの点眼は正しい一方、点眼薬でも全身性の副作用が現れることがあります。
- 正しい組合せは、a正・b誤・c正・d誤の4です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
点眼時に容器の先端が眼瞼(がんけん:まぶた)や睫毛に触れると、雑菌が薬液に混入する原因になります。容器の先端を目やまぶたに触れさせないことが大切です。 -
b 誤り
×「まばたきを繰り返して」→ ○「眼瞼を閉じて」
点眼後は数秒間、まぶたを閉じて薬液を結膜嚢(けつまくのう:まぶたの内側と眼球の間の空間)に行き渡らせます。 -
c 正しい
1滴の薬液の量は、結膜嚢にとどめられる量より多いとされています。何滴も続けて点眼しても効果が増すわけではなく、薬液が鼻腔へ流れ込むことがあります。1回に1滴ずつ正確に点眼します。 -
d 誤り
×「全身性の副作用が現れることはない」→ ○「全身性の副作用が現れることがある」
目に使う薬でも、鼻涙管(びるいかん)を通って鼻の粘膜から吸収されることがあります。また、眼科用薬では、皮膚に発疹(ほっしん)、発赤、痒み(かゆみ)などの全身性の副作用が現れることがあります。
誤答の選択肢
- 1:aを誤、bを正としている点が違います。aは汚染の可能性があるため正しく、bは「まばたきを繰り返す」ではなく「まぶたを閉じる」ため誤りです。
- 2:dを正としている点が違います。点眼薬でも、皮膚の発疹や痒みなど全身性の副作用が現れることがあります。
- 3:a・b・c・dのすべてが正しい組合せと異なります。aは正、bは誤、cは正、dは誤です。
- 5:b・c・dが正しい組合せと異なります。bは誤、cは正、dは誤です。
よくある誤解
- 点眼後に「まばたきをすれば薬液が広がる」と考えがちですが、手引きで示されている方法は、数秒間まぶたを閉じることです。
- 「目に使う薬だから全身には影響しない」とは限りません。点眼薬の成分が鼻の粘膜から吸収される場合や、アレルギー反応が起きる場合があります。
- 「多く点眼すれば効果も高まる」と考えるのは誤りです。何滴も点眼しても効果が増すわけではありません。
補足コラム
点眼後に目頭を押さえると、薬液が鼻腔へ流れ込むのを防ぐのに役立ちます。薬液が鼻の粘膜などから吸収されると、目以外の部位に作用して副作用を起こすことがあるためです。
FAQ
点眼薬を家族と共用してはいけないのはなぜですか?
容器の先端がまつげなどに触れて薬液が汚染されていた場合、別の人に感染が広がるおそれがあるためです。
容器の先端がまつげなどに触れて薬液が汚染されていた場合、別の人に感染が広がるおそれがあるためです。
点眼後、症状がよくならなくても使い続けてよいですか?
症状が改善しない場合は、副作用など別の可能性も考えられます。漫然と使用を続けず、専門家に相談することが大切です。
症状が改善しない場合は、副作用など別の可能性も考えられます。漫然と使用を続けず、専門家に相談することが大切です。
関連キーワード: 点眼方法、結膜嚢、薬液の汚染、全身性の副作用、鼻涙管

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