登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問47
問題文
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a オキシドールの作用は持続的で、組織への浸透性は高い。
b マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下する。
c 消毒用エタノールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果である。
d クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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創傷面の殺菌消毒成分【登録販売者解説】
正解の理由
オキシドールは作用の持続性・組織への浸透性が乏しく、消毒用エタノールとは作用の仕組みが異なります。
正しい組合せは3の(b、d)です。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の殺菌消毒成分です。
解法ステップ
- aの「持続的」「浸透性は高い」に注目します。オキシドールの特徴と合うかを確認します。
- bは、マーキュロクロムとヨードチンキを混合したときの変化を問う記述です。「不溶性沈殿」と「殺菌作用の低下」を確認します。
- cは、消毒用エタノールの説明に「過酸化水素の分解」「活性酸素」「泡立ち」が使われています。これらがどの成分の作用かを見分けます。
- dの「結核菌やウイルスには作用しない」が、クロルヘキシジン塩酸塩の特徴と一致するか確認します。正しい記述がb・dのため、選択肢を絞れます。
選択肢別の誤答解説
- 1(a、b):bは正しいですが、aは誤りです。正しい記述のbに、誤った記述のaが組み合わされています。
- 2(a、c):aとcがどちらも誤りです。正しい記述であるb・dを含んでいません。
- 4(c、d):dは正しいですが、cは誤りです。正しい記述のdに、誤った記述のcが組み合わされています。
よくある誤解
- オキシドールは泡が出るため、作用が長く続き、組織の奥まで届くと思いがちです。手引きでは、作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低いとされています。
- 「活性酸素」や「酸素による泡立ち」を、消毒用エタノールの作用と取り違えやすい表現です。これはオキシドールの作用です。
- クロルヘキシジン塩酸塩の「広い作用」は、すべての微生物に効くという意味ではありません。結核菌やウイルスには殺菌消毒作用がない点が問われています。
補足コラム
- オキシドール(過酸化水素水):過酸化水素の分解で生じる活性酸素による酸化と、酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果が中心です。作用の持続性と組織への浸透性は低いです。
- 消毒用エタノール:アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、作用を失わせます。オキシドールとは作用の仕組みが異なります。
- クロルヘキシジン塩酸塩:一般細菌類・真菌類には比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、結核菌・ウイルスには作用しません。
- マーキュロクロム:ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じ、殺菌作用が低下するため、同時に使用しないこととされています。
FAQ
Q. 真菌類と結核菌は、どちらも「細菌」の仲間ですか?
A. 真菌類は細菌とは別の種類の微生物です。問題では「一般細菌類」「真菌類」「結核菌」「ウイルス」のように分けて書かれることがあるため、対象をひとまとめにしないことが大切です。
A. 真菌類は細菌とは別の種類の微生物です。問題では「一般細菌類」「真菌類」「結核菌」「ウイルス」のように分けて書かれることがあるため、対象をひとまとめにしないことが大切です。
Q. 消毒薬は、どの微生物にも同じように作用しますか?
A. いいえ。成分によって作用する微生物の種類は異なります。消毒薬の種類だけでなく、対象となる微生物も合わせて覚えましょう。
A. いいえ。成分によって作用する微生物の種類は異なります。消毒薬の種類だけでなく、対象となる微生物も合わせて覚えましょう。
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