登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問48
問題文
外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a プロスタグランジンの産生を抑制することで作用を発揮する。
b 外皮用薬として使用する場合、内服薬とは違い喘息の副作用を起こすことはない。
c 筋肉痛や関節痛等に対して、繰り返し使用することで鎮痛効果が増すことが期待できる。
d 殺菌作用はないため、皮膚感染症に対しては効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
外皮用NSAIDsの作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
プロスタグランジンの産生を抑えて炎症や痛みを鎮めますが、使い過ぎても鎮痛効果は増さず、喘息や皮膚感染症にも注意が必要です。
正しい組合せは2です。記述は、aが正、bが誤、cが誤、dが正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の外皮用薬の非ステロイド性抗炎症成分に関する項目です。
解法ステップ
- 「プロスタグランジンの産生を抑制する」というaは、非ステロイド性抗炎症成分の作用と合うため、正しいと判断します。
- bの「喘息の副作用を起こすことはない」は、「ない」と言い切っている点に注目します。外皮用薬でも喘息を起こす可能性があるため、誤りです。
- cの「繰り返し使用することで鎮痛効果が増す」も、効果が増すという断定が誤りです。過度に使用しても鎮痛効果は増しません。
- dは、殺菌作用がなく、痛みや腫れを抑えることで皮膚感染が分かりにくくなるおそれがあるという内容です。正しい組合せは、a・dが正しく、b・cが誤りの2です。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
外皮用の非ステロイド性抗炎症成分は、プロスタグランジンの産生を抑えることで、炎症や痛みを鎮めます。筋肉痛や関節痛などに用いられる成分では、皮膚の下の骨格筋や関節部まで浸透して作用します。
b 誤り
×「喘息の副作用を起こすことはない」→ ○「喘息の副作用を起こす可能性がある」
外皮用薬として使う場合でも、内服で用いられる解熱鎮痛成分と同様に、喘息を起こす可能性があります。「外用だから喘息は起こらない」と考えないようにしましょう。
c 誤り
×「繰り返し使用することで鎮痛効果が増す」→ ○「過度に使用しても鎮痛効果が増すことはない」
たくさん使ったり、繰り返し使ったりしても、鎮痛効果が増すとは限りません。過度の使用は避ける必要があります。
d 正しい
これらの成分には殺菌作用がありません。そのため、皮膚感染症そのものへの効果はなく、痛みや腫れが鎮まることで感染が自覚されにくくなるおそれがあります。水虫やたむし、化膿している患部への使用は避けます。
よくある誤解
- 「外皮用だから、内服薬と違って喘息は起こらない」:外皮用でも、喘息を起こす可能性があります。
- 「何度も塗れば、痛み止めの効果が強くなる」:過度に使用しても、鎮痛効果が増すことはありません。
- 「痛みや腫れが引けば、皮膚感染も治った」:痛みや腫れを抑える作用と、殺菌作用は別です。
補足コラム
「非ステロイド性」は、ステロイドホルモンと共通する化学構造を持たないという意味です。非ステロイド性抗炎症成分も、プロスタグランジンの産生を抑えて炎症を鎮めます。「ステロイドではないから、炎症を抑える作用もない」という意味ではありません。
FAQ
外皮用薬の成分は、皮膚から体内に入らないのですか?
吸収された成分の一部が循環血液中に入る可能性があります。外用薬でも、成分による注意が不要とは限りません。
吸収された成分の一部が循環血液中に入る可能性があります。外用薬でも、成分による注意が不要とは限りません。
皮膚感染症で痛みや腫れが軽くなったら、感染が治ったと判断できますか?
痛みや腫れが軽くなることと、感染の原因が取り除かれることは別です。この成分には殺菌作用がありません。
痛みや腫れが軽くなることと、感染の原因が取り除かれることは別です。この成分には殺菌作用がありません。
関連キーワード: 非ステロイド性抗炎症成分、プロスタグランジン、喘息、皮膚感染症、鎮痛効果

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
