登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問49
問題文
肌の角質化、かさつきを改善する成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a いぼに用いる製品は、医薬品としてのみ認められており、原因となるウイルスに対する抑制作用を有している。
b サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
c 尿素は、角質層を構成するケラチンを変質させることにより角質軟化作用を示す。
d オリブ油は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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角質軟化成分と保湿成分【登録販売者解説】
正解の理由
サリチル酸は角質成分を溶かし、尿素・オリブ油などは皮膚の水分保持を助けます。
正しい組合せは4です。aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の皮膚に用いる薬に関する項目です。
解法ステップ
- aは、「いぼに用いる製品は医薬品としてのみ認められている」という部分と、「ウイルスに対する抑制作用を有する」という部分を分けて確認します。前半は正しいですが、後半が誤りです。
- bは、サリチル酸の作用として「角質成分を溶解する」とあるかを確認します。
- cは、尿素の保湿作用と、ケラチンを変質させる成分の作用を取り違えていないかを見ます。
- dは、オリブ油が保湿成分として挙げられていることを確認します。
組合せを照らすと、選択肢1はa、選択肢2はaとd、選択肢3はcとd、選択肢5はb・c・dの正誤が合いません。a誤・b正・c誤・d正となるのは4です。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「原因となるウイルスに対する抑制作用を有している」→ ○「原因となるウイルスに対する抑制作用はない」
いぼに用いる製品は医薬品としてのみ認められていますが、いぼの原因となるウイルスを抑える作用はありません。「医薬品としてのみ認められている」ことと、ウイルスへの作用を混同しないようにしましょう。 -
b 正しい
サリチル酸は、角質成分を溶解することで角質軟化作用を示します。「角質を溶解する」が判断のポイントです。 -
c 誤り
×「尿素はケラチンを変質させる」→ ○「イオウはケラチンを変質させる」
尿素は保湿成分として用いられ、角質層の水分保持量を高める成分です。ケラチンを変質させて角質軟化作用を示す成分は、手引きではイオウとされています。 -
d 正しい
オリブ油は保湿成分の一つです。角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する目的で用いられます。
よくある誤解
- 「医薬品としてのみ認められている」と書かれていると、原因への作用まであると思い込むことがあります。製品の区分と、成分の作用は別に判断します。
- 尿素とイオウを混同しやすい点に注意しましょう。尿素は保湿成分、イオウはケラチンを変質させる成分です。
- サリチル酸の「角質成分を溶解する作用」と、イオウの「ケラチンを変質させる作用」は、どちらも角質軟化に関係しますが、仕組みが異なります。
補足コラム
保湿成分には、グリセリン、尿素、白色ワセリン、オリブ油、ヘパリン類似物質などがあります。角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する成分としてまとめて覚えましょう。
FAQ
Q. 尿素は角質層に元から存在する成分なのに、なぜ保湿成分として扱われるのですか?
A. 手引きでは、角質層中に元来存在する保湿因子の一つとして尿素を挙げ、乾燥の改善を目的に用いる成分としても説明しています。
A. 手引きでは、角質層中に元来存在する保湿因子の一つとして尿素を挙げ、乾燥の改善を目的に用いる成分としても説明しています。
Q. 「角質軟化作用」と書かれていれば、成分の仕組みは同じですか?
A. 同じとは限りません。サリチル酸は角質成分を溶解し、イオウはケラチンを変質させます。成分ごとの説明と結び付けて覚えましょう。
A. 同じとは限りません。サリチル酸は角質成分を溶解し、イオウはケラチンを変質させます。成分ごとの説明と結び付けて覚えましょう。
関連キーワード: 角質軟化作用、サリチル酸、尿素、イオウ、オリブ油、保湿成分

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