登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問51
問題文
口内炎及び歯痛に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 口内炎が長期間持続するあるいは再発を繰り返す場合には、口腔粘膜に生じた腫瘍やベーチェット病の可能性がある。
b 口内炎は、医薬品の副作用として生じる場合もある。
c 歯痛は、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものである。
d 歯痛薬は、歯の齲蝕を修復する。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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口内炎・歯痛の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
口内炎は長引く・繰り返す場合に原因疾患を考え、歯痛薬は痛みを一時的に鎮める薬です。
正しい組合せは、1の(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある「口内炎用薬」「歯痛・歯槽膿漏薬」の項目です。
解法ステップ
- aの「長期間持続」「再発を繰り返す」は、口内炎の受診勧奨に関する記述かを確認します。
- bの「医薬品の副作用として」は、口内炎の原因に含まれるかを確認します。
- cは「歯肉炎が重症化して歯周組織全体に広がる」という説明が、歯痛ではなく何を指すかを見分けます。
- dは「歯痛薬」の目的を確認し、歯の齲蝕(うしょく)を修復する薬か、痛みを一時的に鎮める薬かを判断します。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい
口内炎が長期間続く場合は、口腔粘膜(こうくうねんまく)に生じた腫瘍(しゅよう)の可能性があります。また、再発を繰り返す場合は、ベーチェット病(べーちぇっとびょう)などの可能性も考えられます。 -
b:正しい
医薬品の副作用として口内炎が生じる場合があります。口内炎用薬で対処する前に、使用中の医薬品が関係していないかも考える必要があります。 -
c:誤り
×歯痛=歯肉炎が重症化して歯周組織全体に広がった状態 → ○歯肉炎が重症化して歯周組織全体に広がった状態=歯周炎(ししゅうえん、歯槽膿漏(しそうのうろう))
歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕やそれに伴う歯髄炎(しずいえん)によって起こります。歯肉炎が歯周組織全体に広がった状態と混同しないようにしましょう。 -
d:誤り
×歯痛薬は歯の齲蝕を修復する → ○歯痛薬は歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮める
歯痛薬で痛みが和らいでも、歯の齲蝕そのものが治るわけではありません。
選択肢2は、正しいaを含みますが、誤りのcを含み、正しいbを含まない組合せです。選択肢3は、正しいbを含みますが、誤りのdを含み、正しいaを含まない組合せです。選択肢4は、誤りのc・dを含み、正しいa・bを含まない組合せです。
よくある誤解
- 歯肉炎が悪化した状態を、歯痛そのものと取り違えないようにしましょう。歯周組織に炎症が広がった状態は歯周炎です。
- 歯痛薬で痛みが軽くなることと、齲蝕が修復されることは別です。「痛みを鎮める」を「原因を治す」に置き換えるのがひっかけです。
- 口内炎が長引く場合だけでなく、再発を繰り返す場合も、背景に病気がある可能性が示されています。
補足コラム
歯痛薬は、歯の痛みを応急的に鎮める一般用医薬品です。歯の齲蝕は修復できないため、歯痛薬による対処は最小限にとどめ、歯科診療を受けることが基本です。
FAQ
口内炎用薬は、口内炎の原因そのものを治す薬ですか?
口内炎用薬は、口内炎や舌炎の緩和を目的として、口腔内に局所的に使う外用薬です。長引く場合や繰り返す場合には、薬だけで対処し続けないことが大切です。
口内炎用薬は、口内炎や舌炎の緩和を目的として、口腔内に局所的に使う外用薬です。長引く場合や繰り返す場合には、薬だけで対処し続けないことが大切です。
歯痛薬と歯槽膿漏薬は、同じ目的の薬ですか?
同じではありません。歯痛薬は歯の齲蝕による痛みを応急的に鎮める薬です。歯槽膿漏薬は、歯肉炎や歯槽膿漏に伴う症状の緩和を目的とします。
同じではありません。歯痛薬は歯の齲蝕による痛みを応急的に鎮める薬です。歯槽膿漏薬は、歯肉炎や歯槽膿漏に伴う症状の緩和を目的とします。
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