戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問71


問題文

内服薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 有効成分は主に小腸で吸収される。 b 有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や、他の医薬品の作用による影響を受ける。 c 全身作用を現すには、一般に注射薬と比べある程度の時間が必要である。 d 消化管では、医薬品濃度の低い方から高い方へ能動的に吸収される。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

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内服薬の吸収【登録販売者解説】

正解の理由

小腸で主に吸収され、消化管では濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散します。
正しい組合せは2です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の生体内運命・有効成分の吸収」です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、内服薬の吸収の部位や仕組み、吸収に影響する要因が示されています。

解法ステップ

  1. aの「主に小腸」と、手引きにある吸収部位を照らし合わせます。
  2. dの「低い方から高い方へ」「能動的に」に注目します。手引きにある濃度の向きと受動的な仕組みが分かれば、誤りを見抜けます。
  3. bの「消化管内容物や他の医薬品の作用」と、cの「注射薬と比べて時間が必要」を確認し、記述の正誤が一致する組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい記述です。有効成分は主に小腸で吸収されます。aを誤りとする選択肢4・5は、この点が手引きと異なります。
  • b 正しい記述です。消化管内容物や、他の医薬品の作用によって、有効成分の吸収量や吸収速度は影響を受けます。bを誤りとする選択肢1・5は、この点が手引きと異なります。
  • c 正しい記述です。内服薬が全身作用を現すには、消化管で吸収されて循環血液中に移行する過程があるため、一般に注射薬と比べてある程度の時間が必要です。cを誤りとする選択肢3・4は、この点が手引きと異なります。
  • d 誤りです。一般に、消化管からの吸収は濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散します。選択肢1・4・5は、dを正しいとしている点が誤りです。
    × 低い方から高い方へ能動的に吸収される → ○ 高い方から低い方へ受動的に拡散する

よくある誤解

  • 「吸収される」を、成分が体に積極的に取り込まれることだと考えがちです。消化管での一般的な吸収は、濃度差による受動的な拡散です。
  • 「消化管で吸収される」と聞いて、胃で主に吸収されると思い込まないようにしましょう。主な吸収部位は小腸です。
  • dは「低い方から高い方へ」という濃度の向きだけでなく、「能動的に」という表現も誤りです。

補足コラム

錠剤などの固形剤は、消化管内で崩壊し、有効成分が溶け出してから吸収されます。腸溶性製剤などを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分です。一方、徐放性製剤は、有効成分がゆっくり溶出するように作られています。

FAQ

Q. 吸収量や吸収速度に影響する「消化管内容物」とは、どのようなものですか?
A. 消化管の中にある食物などの内容物です。手引きでは、消化管内容物や他の医薬品の作用が吸収量・吸収速度に影響するとされています。

関連キーワード: 小腸、受動的拡散、消化管内容物、吸収速度、徐放性製剤
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