登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問77
問題文
消化器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることがある。
b 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、排便直後の立ちくらみなどがある。
c イレウス様症状では、腹痛などの症状のために水分や食物の摂取が抑制され、嘔吐がない場合でも脱水状態となることがある。
d イレウス様症状は、普段から便秘傾向にある人だけが発症リスクが高く、小児や高齢者はなりにくい。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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消化器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
消化性潰瘍は出血で発見されることがあり、イレウス様症状では脱水にも注意します。浣腸剤や坐剤の使用後に立ちくらみが起こることもあります。
正しい組合せは3です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「消化器系に現れる副作用」にあります。
解法ステップ
- aの「自覚症状が乏しい場合もあり」「突然の吐血・下血」という部分を確認します。消化性潰瘍は、こうした出血をきっかけに発見されることがあります。
- bは、浣腸剤や坐剤の使用後に現れる一過性の症状として「排便直後の立ちくらみ」が挙げられている点を見ます。
- cは、嘔吐がなくても、水分や食物の摂取が減ることで脱水状態になりうる点がポイントです。
- dの「便秘傾向にある人だけ」「小児や高齢者はなりにくい」は、手引きのリスク対象と逆です。a〜cが正しくdが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)は、自覚症状が乏しいことがあります。貧血症状の検査時や、吐血(とけつ)・下血(げけつ)をきっかけに発見されることもあります。 -
b 正しい
浣腸剤や坐剤の使用後には、一過性の症状として排便直後の立ちくらみが現れることがあります。手引きでは、浣腸薬に含まれるグリセリンによって、排便時に血圧が低下し、立ちくらみが起こる場合があると説明しています。 -
c 正しい
イレウス様症状は、腸内容物の通過が妨げられた状態に似た症状です。腹痛などで水分や食物をとれなくなると、嘔吐がなくても脱水状態になることがあります。 -
d 誤り
×「便秘傾向にある人だけが発症リスクが高い」「小児や高齢者はなりにくい」→ ○「小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高い」
便秘傾向のある人だけでなく、小児や高齢者も発症リスクが高いとされています。
組合せの違いも確認しましょう。選択肢1はc・d、選択肢2はa・b、選択肢4はb、選択肢5はa・c・dの正誤が、正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 「だけ」があるときは、対象を限定しすぎていないか確認します。 dは便秘傾向のある人だけに対象を絞っていますが、小児や高齢者もリスクが高いとされています。
- 嘔吐がなければ脱水しない、とは限りません。 cでは、腹痛などによって水分や食物の摂取が減ることも脱水につながります。
- 浣腸剤・坐剤の副作用は、肛門部の刺激だけではありません。 排便直後の立ちくらみも、一過性の症状として押さえておきましょう。
補足コラム
イレウスとは、腸内容物の通過が妨げられた状態です。腸そのものが塞がっていなくても、医薬品の作用で腸の運動が麻痺し、通過が妨げられることがあります。腹痛や腹部膨満感、著しい便秘などが関連する症状として挙げられています。
FAQ
イレウス様症状は、腸が実際に塞がっているときだけ起こりますか?
いいえ。腸自体が閉塞していなくても、腸の運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられることで起こる場合があります。
いいえ。腸自体が閉塞していなくても、腸の運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられることで起こる場合があります。
浣腸剤や坐剤の使用後の立ちくらみは、必ず起こりますか?
必ず起こるわけではありません。手引きでは、一過性に現れることがある症状として説明されています。
必ず起こるわけではありません。手引きでは、一過性に現れることがある症状として説明されています。
関連キーワード: 消化性潰瘍、イレウス様症状、脱水、浣腸剤、坐剤、立ちくらみ

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