登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問79
問題文
循環器系に現れる副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。
( a )とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
( b )とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態で、めまい、立ちくらみ、全身のだるさ(疲労感)、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落等の症状が現れる。
選択肢
1:狭心症、不整脈
2:心筋梗塞、狭心症
3:鬱血性心不全、不整脈(正解)
4:鬱血性心不全、心筋梗塞
5:不整脈、心筋梗塞
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鬱血性心不全と不整脈【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:血液を送り出せない状態は鬱血性心不全、拍動リズムの乱れは不整脈です。
正しい組合せは3です。(a)は鬱血性心不全、(b)は不整脈に当たります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の循環器系に現れる副作用の説明です。
解法ステップ
- (a)の「必要な量の血液を送り出せない」「肺に血液が貯留」に注目します。
- これは心臓のポンプ機能が低下した状態なので、鬱血性心不全と判断します。
- (b)の「心筋の自動性や興奮伝導の異常」「拍動リズムが乱れる」に注目します。
- 拍動リズムの乱れを指す不整脈を選び、組合せを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
(a)鬱血性心不全(うっけつせいしんふぜん)
全身に必要な血液を心臓から送り出せなくなり、肺に血液が貯留する疾患です。(a)の説明に合います。 -
(b)不整脈(ふせいみゃく)
心筋の自動性や興奮伝導に異常が起こり、心臓の拍動リズムが乱れる病態です。めまい、立ちくらみ、動悸などの症状が挙げられており、(b)の説明に合います。
誤った組合せは、次のように空欄と用語を照らすと判断できます。
- 「狭心症・不整脈」:不整脈は(b)に合いますが、(a)の血液を送り出せず肺に血液が貯留する説明には、狭心症ではなく鬱血性心不全が合います。
- 「心筋梗塞・狭心症」:(a)には鬱血性心不全、(b)には不整脈が入るため、どちらの空欄も合いません。
- 「鬱血性心不全・心筋梗塞」:(a)は合っていますが、(b)は心筋梗塞ではなく、拍動リズムの乱れを指す不整脈です。
- 「不整脈・心筋梗塞」:(a)は鬱血性心不全、(b)は不整脈です。どちらの空欄も合いません。
よくある誤解
- 動悸や息切れが書かれていたら、すぐ不整脈と決めつける
症状だけでなく、説明の中心が「拍動リズムの乱れ」か「血液を送り出せないこと」かを見分けます。 - 心臓の病名なら、どれも同じ説明に当てはまると思う
狭心症や心筋梗塞も心臓の病気ですが、この問題ではそれぞれの用語の定義に合うかを判断します。
補足コラム
鬱血性心不全では、心臓が血液を送り出す力の低下が中心です。一方、不整脈では、心臓の拍動リズムの乱れが中心です。問題文の「送り出す」と「リズムが乱れる」を手がかりにすると、区別しやすくなります。
FAQ
「心筋の自動性や興奮伝導」とは、何を指しますか?
心筋が自ら興奮する性質や、その興奮が心臓の中を伝わる仕組みです。ここに異常が起きると、拍動リズムが乱れることがあります。
心筋が自ら興奮する性質や、その興奮が心臓の中を伝わる仕組みです。ここに異常が起きると、拍動リズムが乱れることがあります。
動悸や息切れは、必ず循環器系の副作用ですか?
必ずそうとは限りません。手引きでは、運動や疲労などでも現れることがあると説明されています。症状だけで病態を決めつけず、問題文では定義を表す語句に注目します。
必ずそうとは限りません。手引きでは、運動や疲労などでも現れることがあると説明されています。症状だけで病態を決めつけず、問題文では定義を表す語句に注目します。
関連キーワード: 循環器系の副作用、鬱血性心不全、不整脈、心筋の興奮伝導、拍動リズム

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