戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 奈良・関西広域連合・福井 問80


問題文

泌尿器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 b 医薬品による排尿困難や尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性のみに現れる。 c 初期段階で適切な対応が図られるよう、尿勢の低下等の兆候に留意することが重要である。 d 尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正

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泌尿器系の副作用【登録販売者解説】

正解の理由

副交感神経系を抑える成分は、膀胱の排尿筋の収縮を抑え、尿が出にくくなることがあります。
正しい組合せは2です。aは正、bは誤、c・dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「泌尿器系に現れる副作用」です。

解法ステップ

  1. aの「副交感神経系の機能を抑制」と「尿が出にくい」に注目します。副交感神経系を抑える成分は、排尿に関わる膀胱の働きも抑えるため、aは正しいと判断できます。
  2. bの「男性のみ」という限定に注目します。排尿困難や尿閉(にょうへい)は、前立腺肥大などの基礎疾患がない人や、女性にも起こるため、bは誤りです。
  3. cの「尿勢(にょうせい)の低下」と、dの「頻尿・排尿時の痛み・残尿感」は、いずれも泌尿器系の副作用の兆候として判断します。
  4. a・b・c・dの正誤が「正・誤・正・正」と一致する組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    副交感神経系の働きを抑える成分によって、膀胱の排尿筋(はいにょうきん)の収縮が抑えられ、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感があるといった症状が起こることがあります。
  • b 誤り
    ×「前立腺肥大の基礎疾患がある男性のみに現れる」→ ○「基礎疾患がない人にも現れ、男性に限らず女性にも報告されている」
    排尿困難や尿閉は、前立腺肥大などがある男性だけに起こるものではありません。
  • c 正しい
    尿勢の低下などの初期の兆候に気づくことが、早い段階で適切に対応するために重要です。
  • d 正しい
    頻尿、排尿時の痛み、残尿感など、膀胱炎(ぼうこうえん)に似た症状が現れることがあります。
選択肢の組合せを照らすと、1はa・b・dの正誤が異なり、3はa・b・cが異なります。4はdが異なり、5はb・cが異なります。いずれも正しい正誤の組合せではありません。

よくある誤解

  • 「のみ」「だけ」という限定を見落とす
    bは「前立腺肥大の男性のみ」と範囲を狭めています。手引きでは、基礎疾患のない人や女性にも起こるとされています。
  • 排尿困難は前立腺の問題だと思い込む
    前立腺の状態だけでなく、医薬品の作用によって排尿しにくくなることもあります。
  • 痛みや頻尿だけを膀胱炎の症状と決めつける
    これらは、医薬品による泌尿器系の副作用としても現れることがあります。

補足コラム

排尿困難が進行すると、尿意があるのに尿がまったく出ない尿閉になることがあります。下腹部が膨らみ、強い痛みを感じる場合もあります。尿勢の低下など、初期の変化にも注意するという点が試験で問われます。

FAQ

尿閉とは、どのような状態ですか?
尿意があるのに尿がまったく出なくなる状態です。排尿困難が進んだ状態として、手引きに記載されています。

関連キーワード: 排尿困難、尿閉、尿勢の低下、副交感神経系、排尿筋、膀胱炎様症状
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