登録販売者 2020年 中国・四国 問08
問題文
医薬品等の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 相互作用により、副作用が発生しやすくなったり、十分な効果が得られないことがある。
b 酒類(アルコール)は、主に腎臓で代謝され、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。
c かぜ薬と解熱鎮痛薬では含有されている有効成分が重複することはないので、より効果を得るために併用することが望ましい。
d カフェインのように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それを含む医薬品(例:総合感冒薬)と食品(例:コーヒー)を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、c)
5:(c、d)
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医薬品等の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
相互作用では、薬の効き目が強まりすぎることも、弱まることもあります。
正しい組合せは 3(a、d)です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ」です。
正しい組合せは 3(a、d)です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ」です。
解法ステップ
- aの「副作用が発生しやすくなる」「十分な効果が得られない」は、相互作用で起こりうる変化です。
- bは「アルコールの代謝場所」に注目します。「腎臓」と書かれている点を確認します。
- cは「成分が重複することはない」「併用することが望ましい」という断定に注目します。
- dは、食品にも医薬品の成分と同じ物質が含まれる場合があるかを確認し、a・dを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述 a
相互作用によって薬の作用が増強すると、副作用が起こりやすくなることがあります。反対に、作用が減弱すると、十分な効果が得られないことがあります。したがって、aは正しい記述です。
記述 b
×「主に腎臓で代謝」→ ○「主として肝臓で代謝」
アルコールは主として肝臓で代謝されます。医薬品の代謝とは、体内で薬の成分が化学的に変化することです。腎臓は、主に医薬品やその代謝物を尿中へ排泄する働きと結びつけて覚えましょう。
記述 c
×「含有されている有効成分が重複することはない」→ ○「同じ成分又は同種の作用を持つ成分が重複することがある」
かぜ薬と解熱鎮痛薬には、同じ成分や似た作用を持つ成分が含まれることがあります。重複すると効き目が強くなりすぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあるため、「より効果を得るために併用することが望ましい」とは言えません。
記述 d
食品中に、医薬品の成分と同じ物質が含まれることがあります。たとえば、カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に摂ると、カフェインの過剰摂取につながる場合があります。したがって、dは正しい記述です。
組合せの確認
- 1(a、b):aは正しいですが、bが誤りで、正しいdを含みません。
- 2(a、c):aは正しいですが、cが誤りで、正しいdを含みません。
- 4(b、c):b・cが誤りで、正しいa・dを含みません。
- 5(c、d):dは正しいですが、cが誤りで、正しいaを含みません。
よくある誤解
- 「薬の作用が強くなる」ことだけを相互作用と考えがちですが、作用が弱まり、十分な効果が得られなくなる場合もあります。
- 「かぜ薬」と「痛み止め」は別の薬だから成分が重ならない、と思い込まないようにしましょう。薬の種類が違っても、同じ成分や同種の作用を持つ成分が含まれることがあります。
- アルコールは腎臓で代謝される、と混同しないようにしましょう。手引きでは、主として肝臓で代謝されるとされています。
補足コラム
食品との相互作用は、コーヒーなどの飲み物だけに限りません。食品中に医薬品の成分と同じ物質が含まれている例として、手引きではカフェインやビタミンAが挙げられています。また、ハーブなどの食品が、生薬成分を含む医薬品の効き目や副作用を強めることもあります。
FAQ
Q. 相互作用は、飲み薬同士でしか起こりませんか?
A. いいえ。食品との組合せでも起こることがあります。また、手引きでは、外用薬や注射薬も食品の影響を受ける可能性があるとされています。
A. いいえ。食品との組合せでも起こることがあります。また、手引きでは、外用薬や注射薬も食品の影響を受ける可能性があるとされています。
Q. アルコールは、薬の効き目を必ず弱めますか?
A. 必ず弱めるとは限りません。薬の吸収や代謝に影響し、十分な効果が得られなくなる場合もあれば、副作用が起こりやすくなる場合もあります。
A. 必ず弱めるとは限りません。薬の吸収や代謝に影響し、十分な効果が得られなくなる場合もあれば、副作用が起こりやすくなる場合もあります。
関連キーワード: 相互作用、飲み合わせ、食品との相互作用、成分の重複、アルコール、カフェイン

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