登録販売者 2020年 中国・四国 問10
問題文
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。
b 一般用医薬品の販売等に際しては、実際に医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。
c 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
d 医薬品の副作用で口渇を生じた場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
高齢者への医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者は、肝臓・腎臓の機能低下、飲み込む力の低下、口渇による誤嚥に注意します。
正しい組合せは5で、a〜dはいずれも正しいです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮です。
解法ステップ
- aの「肝臓や腎臓の機能が低下」「作用が強く現れやすい」を確認します。高齢者の副作用リスクに関する記述です。
- bの「実際に医薬品を使用する高齢者」「個々の状況に即して」に注目します。使用する人に合わせた情報提供が求められます。
- cの「飲み込む力が弱まっている」と、dの「口渇」「誤嚥」のつながりを確認します。いずれも高齢者への注意点です。
- a〜dがすべて正しいため、該当する組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
高齢者は一般に生理機能が衰えつつあります。特に肝臓や腎臓の機能が低下していると、医薬品の作用が強く現れやすく、若年時より副作用のリスクが高くなることがあります。 -
b 正しい
高齢者の状態には個人差があります。年齢だけで判断せず、実際に使用する人の状況に即して情報提供や相談対応をすることが重要です。 -
c 正しい
高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲み込む力が弱まることがあります。この状態を嚥下障害(えんげしょうがい)といい、内服薬を喉に詰まらせやすくなる場合があります。 -
d 正しい
医薬品の副作用で口渇(こうかつ:口の中が渇くこと)が生じると、誤嚥(ごえん:食べ物などが誤って気管に入ること)を誘発しやすくなるため、注意が必要です。
誤答の組合せ
- 選択肢1は、a・b・cを正、dを誤としています。dも正しいため、組合せが異なります。
- 選択肢2は、a・b・dを正、cを誤としています。cも正しいため、組合せが異なります。
- 選択肢3は、a・c・dを正、bを誤としています。bも正しいため、組合せが異なります。
- 選択肢4は、b・c・dを正、aを誤としています。aも正しいため、組合せが異なります。
- **選択肢5**は、a〜dをすべて正とする組合せです。
よくある誤解
- 「高齢者なら誰でも同じ程度にリスクが高い」と考えるのは誤りです。年齢だけではリスクの程度を一概に判断できず、個人差があります。
- 口渇を、口の中だけの不快な症状と考えるのは要注意です。口渇は誤嚥につながりやすくなることがあります。
- 飲み込みにくさと、副作用による誤嚥を別々の問題として覚えると混乱しやすくなります。どちらも高齢者の服薬時に注意する点です。
補足コラム
「高齢者」は、医薬品の使用上の注意では、おおよその目安として65歳以上を指します。ただし、65歳以上であってもリスクの程度は年齢だけでは決まりません。持病や服用している医薬品の状況など、個々の状態に応じた対応が大切です。
FAQ
情報提供を受ける人と、医薬品を使う人が別の場合はどう考えますか?
購入者が使用者本人とは限りません。誰が使用するのかを確認し、使用する人の状況に合わせて情報提供や相談対応を行うことが重要です。
購入者が使用者本人とは限りません。誰が使用するのかを確認し、使用する人の状況に合わせて情報提供や相談対応を行うことが重要です。
関連キーワード: 高齢者、肝機能、腎機能、嚥下障害、口渇、誤嚥、個別の情報提供

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
