登録販売者 2020年 中国・四国 問100
問題文
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫の種類と防除に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ゴキブリは、食品にサルモネラ菌、ブドウ球菌等を媒介するほか、アメーバ赤痢等の中間宿主となっている。
b ピレスロイド系殺虫成分として、ペルメトリン、フェンチオン、フェニトロチオンがある。
c 忌避剤は、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果を目的として、人体に直接使用される。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤
3:a:正、b:正、c:正
4:a:誤、b:誤、c:正
5:a:誤、b:正、c:正
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衛生害虫と殺虫剤・忌避剤【登録販売者解説】
正解の理由
ゴキブリは病原体を媒介し、中間宿主にもなります。ピレスロイド系と有機リン系を区別し、忌避剤の目的を押さえましょう。
正しい組合せは1です。aは正しく、bとcは誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)の第3章「主な医薬品とその作用」にある、衛生害虫の種類と防除、殺虫成分、忌避剤の説明です。
解法ステップ
- aの「ゴキブリ」「サルモネラ菌」「アメーバ赤痢」に注目します。ゴキブリが病原体を媒介し、中間宿主となる説明かを確認します。
- bは「ペルメトリン」と「フェンチオン、フェニトロチオン」の組合せを見ます。殺虫成分の系統が混ざっていないかがポイントです。
- cは「痒みや腫れを和らげる」という目的が、忌避剤の説明に合うかを確かめます。
- aが正、bとcが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
ゴキブリは食品にサルモネラ菌やブドウ球菌などを媒介します。また、アメーバ赤痢(あめーばせきり)などの中間宿主(ちゅうかんしゅ)にもなっています。病原体を運ぶことと、病原体の生活環に関わることの両方が問われています。 -
b 誤り
×「ピレスロイド系殺虫成分として、ペルメトリン、フェンチオン、フェニトロチオンがある」→ ○「ピレスロイド系殺虫成分として、ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリン等がある」
ペルメトリンはピレスロイド系ですが、フェンチオンとフェニトロチオンは有機リン系です。特に「フェノトリン」と「フェニトロチオン」は名称が似ているため、取り違えに注意してください。 -
c 誤り
×「虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる」→ ○「蚊などが人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介したりするのを防止する」
忌避剤(きひざい)は人体に直接使用されますが、目的は虫が人に取り付くことなどを防ぐことです。虫さされ後の症状を和らげるものではありません。
組合せでは、選択肢2はbを正としているため誤りです。選択肢3はbとcを正としているため誤りです。選択肢4はaを誤り、cを正としているため誤りです。選択肢5はaを誤り、bとcを正としているため誤りです。
よくある誤解
-
「フェノトリン」と「フェニトロチオン」の混同
似た名前ですが、フェノトリンはピレスロイド系、フェニトロチオンは有機リン系です。 -
「人体に直接使う」から、虫さされ後にも使うと思い込む
忌避剤は虫が取り付くことなどを防ぐものです。使用する場所が人体でも、虫さされ後の痒みや腫れを和らげる目的とは限りません。 -
「ゴキブリは菌を運ぶ」だけで覚える
この問題では、病原体を媒介するだけでなく、アメーバ赤痢などの中間宿主になる点も問われています。
補足コラム
有機リン系殺虫成分には、フェンチオン、フェニトロチオンなどがあります。殺虫作用は、神経伝達に関わるアセチルコリンを分解する酵素の働きを妨げることによります。一方、ピレスロイド系は神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害します。系統名と代表成分をセットで覚えましょう。
FAQ
Q. 忌避剤と殺虫剤は、どちらも虫を防ぐものですか?
A. 目的が異なります。殺虫剤は害虫を駆除するためのもの、忌避剤は虫が人体に取り付いたり吸血したりするのを防ぐためのものです。
A. 目的が異なります。殺虫剤は害虫を駆除するためのもの、忌避剤は虫が人体に取り付いたり吸血したりするのを防ぐためのものです。
Q. フェノトリンは、虫さされの痒みや腫れを和らげますか?
A. 手引きでは、フェノトリンについても、シラミの刺咬(しこう)による痒みや腫れなどを和らげる作用はないとされています。
A. 手引きでは、フェノトリンについても、シラミの刺咬(しこう)による痒みや腫れなどを和らげる作用はないとされています。
関連キーワード: 衛生害虫、ゴキブリ、中間宿主、ピレスロイド系殺虫成分、有機リン系殺虫成分、忌避剤

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