登録販売者 2020年 中国・四国 問105
問題文
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「次の診断を受けた人」として、「透析療法を受けている人」と記載することとされているものとして、正しいものの組み合わせはどれか。
a スクラルファート
b ジフェンヒドラミン塩酸塩
c ビサコジル
d ケイ酸アルミニウム
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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透析療法と使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
アルミニウムを含む胃腸薬は、透析療法を受けている人の「使用しないこと」に記載されます。
該当するのは a のスクラルファートと d のケイ酸アルミニウムです。したがって、正しい組合せは 3 で、記述は a・d が対象、b・c は対象外です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の添付文書の使用上の注意に関する記載です。アルミニウムが体内に貯留(ちょりゅう)し、アルミニウム脳症(のうしょう)やアルミニウム骨症を生じるおそれがあるためです。
解法ステップ
- 「透析療法を受けている人」という注意と、成分の種類を結びつけます。
- a のスクラルファートは、アルミニウムを含む胃粘膜保護成分です。
- d のケイ酸アルミニウムも、アルミニウムを含む制酸成分です。
- a・d の組合せを選びます。b の抗ヒスタミン成分、c の瀉下成分(しゃげせいぶん)は、この注意の対象ではありません。
選択肢別の誤答解説
-
a スクラルファート:対象になる
胃粘膜を保護する成分で、アルミニウムを含みます。透析療法を受けている人は使用しないこととされています。 -
b ジフェンヒドラミン塩酸塩:対象外
抗ヒスタミン成分です。手引きでは、眠気を促す作用や、授乳中の使用に関する注意などが示されていますが、透析療法を受けている人の使用禁止成分としては挙げられていません。 -
c ビサコジル:対象外
大腸を刺激して排便を促す瀉下成分です。透析療法を受けている人の使用禁止成分として挙げられている、アルミニウムを含む成分には当たりません。 -
d ケイ酸アルミニウム:対象になる
アルミニウムを含む制酸成分です。透析療法を受けている人は使用しないこととされています。
組合せの照合
- 1(a、b):a は対象ですが、b は対象外です。d を含まないため、正しい組合せではありません。
- 2(a、c):a は対象ですが、c は対象外です。d を含まないため、正しい組合せではありません。
- 4(b、d):d は対象ですが、b は対象外です。a を含まないため、正しい組合せではありません。
- 5(c、d):d は対象ですが、c は対象外です。a を含まないため、正しい組合せではありません。
よくある誤解
- 「胃腸薬ならすべて対象」と考えるのは誤りです。目印は、胃腸薬かどうかではなく、アルミニウムを含む成分かどうかです。
- スクラルファートをアルミニウムと結びつけないことがあります。胃粘膜を保護する成分でも、アルミニウムを含むものがあります。
- 腎臓病と透析療法の注意を混同することがあります。手引きでは、透析療法を受けている人への使用上の注意と、透析を受けていない腎臓病の人への相談の注意が区別されています。
補足コラム
アルミニウムを含む成分は、胃腸薬の中でも複数の種類にあります。手引きでは、スクラルファートやアルジオキサなどの胃粘膜保護成分のほか、水酸化アルミニウムゲルやケイ酸アルミニウムなども挙げられています。成分名に「アルミニウム」が含まれるかを確認するのが、見分ける手がかりです。
FAQ
透析を受けていない腎臓病の人も、同じく「使用しないこと」になりますか?
手引きでは、腎臓病の診断を受けた人は、使用前に医師または薬剤師に相談することとされています。透析療法を受けている人への「使用しないこと」と区別して覚えましょう。
手引きでは、腎臓病の診断を受けた人は、使用前に医師または薬剤師に相談することとされています。透析療法を受けている人への「使用しないこと」と区別して覚えましょう。
アルミニウムを含む成分は、長期間の使用にも注意が必要ですか?
はい。透析療法を受けていない人でも、アルミニウムを含む成分の長期連用は避けることとされています。
はい。透析療法を受けていない人でも、アルミニウムを含む成分の長期連用は避けることとされています。
関連キーワード: 透析療法、スクラルファート、ケイ酸アルミニウム、アルミニウム含有成分、使用上の注意

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