登録販売者 2020年 中国・四国 問28
問題文
外皮系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 外皮系には、身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺が含まれるが、爪や毛は含まれない。
b 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。
c 皮脂は、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きがある。
d 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質(コラーゲン、フィブリリン、エラスチン等)からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)(正解)
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外皮系の構成と皮膚の構造【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:外皮系には爪や毛も含まれ、汗腺はアポクリン腺とエクリン腺の分布を逆にしないよう注意します。
正しい組合せは5(c、d)です。a、bは誤り、c、dは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「外皮系」です。
解法ステップ
- 「爪や毛は含まれない」に注目します。外皮系の構成に爪や毛が含まれるかを確認します。
- 汗腺の説明では、「腋窩(えきか)などの毛根部」と「手のひらなど毛根がないところも含め全身」の対応を見ます。
- c、dの皮脂と真皮の説明が手引きの内容に合うか確認します。
- 誤りを含むa、bの組合せを除くと、c、dの組である5に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「爪や毛は含まれない」→ ○「爪や毛等の角質を含む」
外皮系は、身体を覆う皮膚と、汗腺・皮脂腺・乳腺などの皮膚腺に加え、爪や毛等の角質も含む総称です。爪や毛は皮膚の一部が変化してできたものです。 -
b:誤りです。
×「腋窩などの毛根部に分布するエクリン腺」→ ○「腋窩などの毛根部に分布するアポクリン腺」
×「手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺」→ ○「手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺」
問題文は、2種類の汗腺の分布を逆にしています。 -
c:正しい記述です。
皮脂には、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保ち、外部からの異物に対する保護膜となる働きがあります。 -
d:正しい記述です。
真皮は、線維芽細胞(せんいがさいぼう)と、そこで産生されたコラーゲン、フィブリリン、エラスチンなどの線維性タンパク質からなる結合組織の層です。皮膚に弾力と強さを与えます。
組合せでも確認しましょう。**(a、b)は誤りのa・bを含み、正しいc・dを含みません。(a、c)は誤りのaを含み、正しいdを含みません。(a、d)は誤りのaを含み、正しいcを含みません。(b、c)は誤りのbを含み、正しいdを含みません。これに対し、(c、d)**は正しい記述だけの組合せです。
よくある誤解
- 皮膚を「身体を覆う部分だけ」と考えると、皮膚の付属器官である爪や毛を外皮系から除いてしまいます。
- 汗腺の分布は、アポクリン腺とエクリン腺の名前だけを覚えると混同しやすくなります。「腋窩などの毛根部=アポクリン」「手のひらを含む全身=エクリン」と対応させます。
- 皮脂の働きを「皮膚を潤すことだけ」と覚えるのは不十分です。異物に対する保護膜の働きも押さえましょう。
補足コラム
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造です。表皮の最も外側にある角質層は皮膚のバリア機能を担い、真皮は弾力や強さを支えます。表皮と真皮の役割を分けて覚えると、皮膚の構造に関する問題にも対応しやすくなります。
FAQ
Q. 外皮系に含まれる皮膚腺には、どのようなものがありますか?
A. 汗腺、皮脂腺、乳腺などです。外皮系は、皮膚だけでなく皮膚腺や爪・毛等の角質も含む広い分類です。
A. 汗腺、皮脂腺、乳腺などです。外皮系は、皮膚だけでなく皮膚腺や爪・毛等の角質も含む広い分類です。
Q. 皮膚は保護するだけの器官ですか?
A. いいえ。皮膚には、体の保護や体水分の保持、熱の調節のほか、触覚・圧覚・痛覚・温度感覚を得る働きもあります。
A. いいえ。皮膚には、体の保護や体水分の保持、熱の調節のほか、触覚・圧覚・痛覚・温度感覚を得る働きもあります。
関連キーワード: 外皮系、汗腺、アポクリン腺、エクリン腺、皮脂、真皮

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