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登録販売者 2020年 中国・四国 問31


問題文

脳及び神経系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:末梢神経系の1つである体性神経系は、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のための機能を担う。(正解)
2:血液脳関門は、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能のことをいう。
3:脊髄が末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合を脊髄反射と呼ぶ。
4:延髄は多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。

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体性神経系と自律神経系【登録販売者解説】

正解の理由

体性神経系は随意運動や知覚、自律神経系は呼吸や血液循環など、無意識に働く機能を担います。
誤っているものは1です。各記述は、1が誤り、2〜4が正しい内容です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。

解法ステップ

  1. まず「体性神経系」と「自律神経系」のどちらが、呼吸や血液循環を担うかを確認します。
  2. 「生命や身体機能の維持のため」「無意識に働く」という言葉に注目します。これらは自律神経系の説明です。
  3. 1は、その説明を体性神経系に結びつけています。ここで誤りと判断できます。
  4. 2〜4は、血液脳関門、脊髄反射、延髄の説明として矛盾がないかを確かめます。

選択肢別の誤答解説

  • 1
    × 呼吸や血液循環を担うのは体性神経系 → ○ 自律神経系
    体性神経系は、随意運動や知覚などを担います。一方、自律神経系は、呼吸や血液循環など、生命や身体機能を保つために無意識に働く機能を担います。主語が入れ替わっているため誤りです。
  • 2
    正しい記述です。血液脳関門とは、脳の毛細血管が、血液の成分変化から中枢神経の周囲の環境を守るように働く機能です。血液中の物質が脳へ移るのを選択的に制限します。
  • 3
    正しい記述です。脊髄が末梢からの刺激に対して、脳を介さずに刺激を返す働きを脊髄反射といいます。
  • 4
    正しい記述です。延髄は多くの生体機能を制御します。複雑な機能は、さらに上位にある脳の働きによって制御されます。

よくある誤解

  • 「体性神経系」と「自律神経系」の役割を逆にする
    随意運動・知覚は体性神経系、呼吸・血液循環などの無意識の働きは自律神経系です。
  • 「生命維持に関わる機能」という言葉だけで、体性神経系と結びつける
    この問題では「無意識に働く」ことも判断の手がかりです。意識して行う運動とは区別しましょう。
  • 血液脳関門を、物質をすべて通さない壁だと考える
    血液脳関門は、脳へ移る物質を選択的に制限する働きです。

補足コラム

末梢神経系は、働きによって体性神経系と自律神経系に分けられます。体性神経系は随意運動や知覚、自律神経系は呼吸や血液循環など、無意識に働く機能を担います。
一方、中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。「体性・自律」は末梢神経系の分類、「脳・脊髄」は中枢神経系の構成と整理すると混同しにくくなります。

FAQ

血液脳関門があると、医薬品は脳に届かないのですか?
すべての物質を遮断するわけではありません。血液脳関門は、物質が脳へ移るのを選択的に制限する仕組みです。

関連キーワード: 体性神経系、自律神経系、中枢神経系、末梢神経系、血液脳関門、脊髄反射、延髄
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