登録販売者 2020年 中国・四国 問32
問題文
交感神経及び副交感神経に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。
b 交感神経系と副交感神経系は、互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果を及ぼす各臓器・器官(効果器)を制御している。
c 交感神経系は、概ね、体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。
d 気管及び気管支は、交感神経系が活発になると収縮し、副交感神経系が活発になると拡張する。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)
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自律神経系の拮抗作用【登録販売者解説】
正解の理由
交感神経は緊張状態、副交感神経は安息状態に働き、気管・気管支では交感神経が拡張、副交感神経が収縮に働きます。
正しい組合せは5です。aは誤、bは正、cは誤、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「末梢神経系・自律神経系の働き」です。
正しい組合せは5です。aは誤、bは正、cは誤、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「末梢神経系・自律神経系の働き」です。
解法ステップ
- aは「交感神経」と「副交感神経」の末端から出る伝達物質の組合せに注目します。
- bは「互いに拮抗して働く」という説明が、手引きの説明と合うかを確認します。
- cは「食事や休憩等の安息状態」が、交感神経と副交感神経のどちらの働きかを見ます。
- dは気管・気管支について、交感神経と副交感神経の作用が逆になっていないかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
× 交感神経の節後線維はアセチルコリン、副交感神経の節後線維はノルアドレナリン
→ ○ 交感神経の節後線維はノルアドレナリン、副交感神経の節後線維はアセチルコリン
節後線維とは、自律神経の途中にある中継点から効果器へ伸びる神経線維です。問題文は、2つの神経の伝達物質を逆にしています。 -
b:正しい
交感神経系と副交感神経系は、通常、互いに拮抗して働きます。拮抗とは、互いに反対の方向に働くことです。一方が活発になると、他方の活動が抑制され、効果器の働きを調節します。 -
c:誤り
× 交感神経系は食事や休憩等の安息状態にする
→ ○ 副交感神経系は食事や休憩等の安息状態にする
交感神経系は、概ね、闘争や恐怖などの緊張状態に対応する働きをします。問題文は、交感神経系と副交感神経系の役割を入れ替えています。 -
d:誤り
× 交感神経系で気管・気管支が収縮し、副交感神経系で拡張する
→ ○ 交感神経系で気管・気管支が拡張し、副交感神経系で収縮する
問題文では、気管・気管支に対する作用が逆です。
誤った組合せも、記述ごとに照らすと次のとおりです。
よくある誤解
- 伝達物質を入れ替えるひっかけです。交感神経の節後線維はノルアドレナリン、副交感神経の節後線維はアセチルコリンと整理します。
- 「安息状態」の主語を入れ替えるひっかけです。食事・休憩は副交感神経、緊張状態は交感神経と結び付けます。
- 気管・気管支の作用を逆にするひっかけです。交感神経で拡張、副交感神経で収縮です。
補足コラム
自律神経の作用は、効果器ごとに対比して覚えると判断しやすくなります。
なお、交感神経の節後線維は原則としてノルアドレナリンを放出しますが、汗腺を支配する交感神経線維では例外的にアセチルコリンが放出されます。
FAQ
Q. 「互いに拮抗する」なら、必ず片方が完全に止まるのですか?
A. いいえ。「一方が活発なときに他方の活動が抑制される」という説明であり、完全に止まるという意味ではありません。
A. いいえ。「一方が活発なときに他方の活動が抑制される」という説明であり、完全に止まるという意味ではありません。
Q. 自律神経系は、交感神経系と副交感神経系だけで構成されますか?
A. 手引きでは、自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなると説明されています。
A. 手引きでは、自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなると説明されています。
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