登録販売者 2020年 中国・四国 問36
問題文
皮膚粘膜眼症候群に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
b 原因が医薬品の場合、使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
c 皮膚粘膜眼症候群の発症機序の詳細は既に解明されており、正確な発症の予測が可能である。
d ライエル症候群とも呼ばれる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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皮膚粘膜眼症候群【登録販売者解説】
正解の理由
皮膚粘膜眼症候群は、高熱と全身の皮膚・粘膜の激しい症状が特徴で、原因や発症の予測は十分に解明されていません。
正しい組合せは1です。a・bは正、c・dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の重篤な皮膚粘膜障害に関する記載です。皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、38℃以上の高熱を伴い、発疹(ほっしん)・発赤(ほっせき)や火傷様の水疱(すいほう)などが全身の皮膚や粘膜に現れる病態です。医薬品の使用開始から発症までの時期には幅があり、発症の仕組みや予測についても、問題文の記述とは異なる説明がされています。
解法ステップ
- aは「38℃以上の高熱」「全身の皮膚、口、眼等の粘膜」という特徴が合っているかを確認します。
- bは「2週間以内に多い」と「1か月以上経ってからも起こる」の両方に注目します。
- cの「詳細は既に解明」「正確な予測が可能」は、手引きの説明と反対です。
- dの「ライエル症候群」は、皮膚粘膜眼症候群ではなく別の病態を指すため、誤りと判断します。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 38℃以上の高熱とともに、発疹・発赤や火傷様の水疱などの激しい症状が、全身の皮膚や口・眼などの粘膜に現れる病態です。
- b:正しいです。 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。「2週間以内に限る」と考えないようにしましょう。
- c:誤りです。 ×「発症機序の詳細は既に解明されており、正確な発症の予測が可能」→ ○「発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は極めて困難」
- d:誤りです。 「ライエル症候群」は中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)の別名です。皮膚粘膜眼症候群の別名ではありません。
誤った組合せも、どの記述の正誤が異なるか確認しましょう。
- 選択肢2はaを誤としているため、aの正誤が異なります。
- 選択肢3はaを誤、dを正としているため、a・dの正誤が異なります。
- 選択肢4はbを誤、c・dを正としているため、b・c・dの正誤が異なります。
- 選択肢5はcを正としているため、cの正誤が異なります。
よくある誤解
- 「2週間以内に多い」を「2週間以内にしか起こらない」と読み替えるのは誤りです。1か月以上経ってから発症することもあります。
- 「ライエル症候群」という名称を、皮膚の重い症状に関する病態という理由で皮膚粘膜眼症候群と結びつけないようにしましょう。
- 発症の仕組みが不明なのに、「正確に予測できる」とする記述は、手引きの説明と矛盾します。
補足コラム
皮膚粘膜眼症候群はスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれます。一方、中毒性表皮壊死融解症(TEN)はライエル症候群とも呼ばれ、皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態です。SJS=スティーブンス・ジョンソン症候群、TEN=ライエル症候群と整理しましょう。
FAQ
Q. 皮膚粘膜眼症候群は、原因となる医薬品が限られているので予測が難しいのですか?
A. 手引きでは、発症機序の詳細が不明であることに加え、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、予測は極めて困難とされています。
A. 手引きでは、発症機序の詳細が不明であることに加え、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、予測は極めて困難とされています。
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