登録販売者 2020年 中国・四国 問63
問題文
プロスタグランジンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a プロスタグランジンは、ホルモンに似た働きをする物質で、痛みのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
b プロスタグランジンは、体温を通常よりも低く維持するように調節する。
c 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を抑える成分が配合されている。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:誤
2:a:誤、b:正、c:誤
3:a:正、b:誤、c:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正
5:a:正、b:正、c:正
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プロスタグランジンの働き【登録販売者解説】
正解の理由
プロスタグランジンは痛みを強め、体温を高く保つ方向に働き、多くの解熱鎮痛薬はその産生を抑えます。
正しい組合せは3です。aは正、bは誤、cは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に関する項目です。
解法ステップ
- aでは「痛みのシグナルを増幅する」という表現に注目します。
- bでは、体温を通常より「高く」するのか「低く」するのかを確認します。
- cでは、多くの解熱鎮痛薬に「プロスタグランジンの産生を抑える成分」が含まれるかを見ます。
- aとcを正、bを誤とする組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質です。痛みが脳へ伝わるとき、そのシグナルを増幅して痛みの感覚を強めます。 -
b 誤り
×「体温を通常よりも低く維持」→ ○「体温を通常よりも高く維持」
プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用し、体温を通常より高く保つ方向に調節します。 -
c 正しい
多くの解熱鎮痛薬には、体内でプロスタグランジンが作られるのを抑える成分が配合されています。痛みのシグナルの増幅を防いだり、熱を下げたりすることにつながります。
選択肢の組合せ確認
- 1はa・b・cをすべて誤としていますが、aとcが正しいため誤りです。
- 2はaを誤、bを正、cを誤としていますが、aとcは正しく、bは誤りのため誤りです。
- 4はaを誤としていますが、aは正しいため誤りです。
- 5はbを正としていますが、bは誤りのため誤りです。
よくある誤解
- プロスタグランジンが体温を「低く」保つと逆に覚えないようにしましょう。手がかりは「発熱時に体温を高く維持する働き」です。
- 解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンを増やすのではなく、その産生を抑える成分を多く含みます。
補足コラム
解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となる病気や外傷そのものを治す薬ではありません。症状を緩和するために使われます。また、解熱・鎮痛・抗炎症のどの作用が中心になるかは、成分によって異なります。
FAQ
プロスタグランジンは、痛みだけに関係する物質ですか?
いいえ。痛みや体温の調節のほか、炎症の発生にも関わります。
いいえ。痛みや体温の調節のほか、炎症の発生にも関わります。
解熱鎮痛薬は、すべて同じように作用しますか?
いいえ。成分によって、解熱・鎮痛・抗炎症の作用の中心が異なります。
いいえ。成分によって、解熱・鎮痛・抗炎症の作用の中心が異なります。
関連キーワード: プロスタグランジン、痛みのシグナル、温熱中枢、解熱鎮痛薬、産生抑制

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