登録販売者 2020年 中国・四国 問64
問題文
解熱鎮痛薬の解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 現在では、イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。
b イブプロフェンは、クローン氏病の既往歴がある人では、その疾患の再発を招くおそれがある。
c 解熱鎮痛成分によって、胃酸分泌調節作用が妨げられると、胃酸分泌が減少する。
d アスコルビン酸、カフェイン、エテンザミドの組合せは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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解熱鎮痛成分の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
イソプロピルアンチピリンは一般用医薬品で唯一のピリン系成分、イブプロフェンはクローン病の再発に注意する成分です。
正しい組合せは 1 の(a、b)です。記述は、a・bが正しく、c・dが誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に関する記載です。
解法ステップ
- aの「一般用医薬品で唯一」という表現を確認します。イソプロピルアンチピリンについての記述です。
- bは「クローン氏病の既往歴」と「イブプロフェン」の組合せに注目します。
- cの「胃酸分泌が減少する」、dの「アスコルビン酸」という語句を確認します。
- 正しいa・bを含み、誤りのc・dを含まない組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
イソプロピルアンチピリンはピリン系の解熱鎮痛成分です。一般用医薬品では、現在、唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。 -
b 正しい
イブプロフェンは、クローン病の既往歴がある人で、疾患の再発を招くおそれがあります。なお、手引きでは「クローン氏病」とも表記されています。 -
c 誤り
× 胃酸分泌が減少する → ○ 胃酸分泌が増加する
胃酸分泌を調節する働きが妨げられると、胃酸分泌は増加します。「減少」と逆にしている点が誤りです。 -
d 誤り
× アスコルビン酸 → ○ アセトアミノフェン
ACE処方は、アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組合せです。ビタミンCを指すアスコルビン酸ではありません。
組合せで見ると、(a、c)は誤りのcを含み、(b、c)はcを含む一方でaを含みません。(b、d)は誤りのdを含み、(c、d)は誤りのc・dを含むため、いずれも正しい組合せではありません。
よくある誤解
- 「唯一」を見落とす:aは、イソプロピルアンチピリンがピリン系だというだけでなく、「一般用医薬品で唯一」と述べている点まで確認します。
- 「クローン病」と「イブプロフェン」を別々に覚える:この問題では、既往歴のある人に再発のおそれがあるという組合せが問われています。
- ACEのAを取り違える:アスコルビン酸ではなく、アセトアミノフェンです。
補足コラム
「ピリン」という名前が成分名に含まれていても、必ずしもピリン系とは限りません。手引きでは、アスピリンやサザピリンは非ピリン系の解熱鎮痛成分とされています。成分名の語尾だけで分類しないようにしましょう。
FAQ
イソプロピルアンチピリン以外のピリン系成分は、現在使われていないのですか?
一般用医薬品では用いられていませんが、手引きでは、医療用医薬品には現在もイソプロピルアンチピリン以外のピリン系解熱鎮痛成分を有効成分とするものがあるとされています。
一般用医薬品では用いられていませんが、手引きでは、医療用医薬品には現在もイソプロピルアンチピリン以外のピリン系解熱鎮痛成分を有効成分とするものがあるとされています。
クローン氏病とクローン病は別の病気ですか?
同じ疾患を指します。手引きでは「クローン病」とも表記されています。
同じ疾患を指します。手引きでは「クローン病」とも表記されています。
関連キーワード: イソプロピルアンチピリン、イブプロフェン、クローン病、ACE処方、ピリン系解熱鎮痛成分

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