登録販売者 2020年 中国・四国 問65
問題文
一般用検査薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を擬陰性という。
2:一般的な妊娠検査薬の検査は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降が推奨されている。
3:尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後の尿について改めて検査して判断する必要がある。
4:妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、その検出反応は、温度の影響を受けることはない。(正解)
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一般用検査薬の検査結果【登録販売者解説】
正解の理由
妊娠検査薬の検出反応は、温度の影響を受けます。
誤っているのは4です。記述a・b・cは正しく、記述dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の、一般用検査薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「擬陰性」「月経予定日の約1週後」「尿糖が検出された場合の食後尿」は、検査結果の判断や検体の採り方に関する用語です。
- 妊娠検査薬の反応が、hCGに特異的に反応する抗体や酵素を用いることを確認します。
- 検査反応に影響する要因として温度にも注目します。「温度の影響を受けることはない」と断定する記述が誤りです。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 検体中に対象物質があっても、濃度が検出感度(検出反応が起こる最低限の濃度)より低い場合などには、結果が陰性になることがあります。これを擬陰性(ぎいんせい)といいます。
- b:正しいです。 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されています。それより早い時期の陰性結果では、妊娠していないのか、尿中のhCGが検出感度に達していないのかを判断できない場合があります。
- c:正しいです。 尿糖・尿タンパク同時検査では、早朝尿を検体とします。尿糖が検出された場合は、食後の尿について改めて検査して判断する必要があります。
- d:誤りです。
×「温度の影響を受けることはない」→ ○「温度の影響を受ける」
妊娠検査薬の検出反応は、hCGに特異的に反応する抗体や酵素を用いる反応です。検査結果に影響を与える要因として、反応が行われる環境の温度にも注意が必要です。
よくある誤解
- 「検体に対象物質があれば必ず陽性になる」と考えないようにしましょう。濃度が検出感度以下なら、擬陰性になることがあります。
- 「温度の影響を受けることはない」のような、影響を完全に否定する表現は要注意です。検査薬の反応環境も結果に関わります。
- 妊娠検査薬の陰性結果だけで、妊娠していないと断定できるわけではありません。
補足コラム
検査結果が実際と異なる例には、擬陰性のほかに擬陽性(ぎようせい)があります。検体中に対象物質がないにもかかわらず、検査対象外の物質との反応などで陽性となることです。検査薬では、擬陰性・擬陽性を完全に排除することは困難です。
FAQ
妊娠検査薬は、妊娠の確定診断にも使えますか?
いいえ。妊娠検査薬は、妊娠の早期判定を補助するものです。検査結果だけで妊娠の成立や正常な妊娠かどうかを確定することはできません。
いいえ。妊娠検査薬は、妊娠の早期判定を補助するものです。検査結果だけで妊娠の成立や正常な妊娠かどうかを確定することはできません。
関連キーワード: 一般用検査薬、妊娠検査薬、hCG、検出感度、擬陰性、擬陽性

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