登録販売者 2020年 中国・四国 問66
問題文
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。
選択肢
1:桂枝加朮附湯
2:疎経活血湯
3:釣藤散
4:芍薬甘草湯(正解)
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芍薬甘草湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)=体力に関わらず、筋肉の急なけいれんを伴う痛みに用いる処方です。
該当するのは4の芍薬甘草湯です。「体力に関わらず」「筋肉の急激な痙攣(けいれん)を伴う痛み」という特徴が、芍薬甘草湯の適応と一致します。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」です。
解法ステップ
- まず「体力に関わらず」に注目します。体力の強さを適応の条件にしていない処方です。
- 次に「筋肉の急激な痙攣を伴う痛み」を確認します。筋肉が急につるような痛みが、見分ける手がかりです。
- 「筋肉の急なけいれん」と一致する処方を選びます。関節痛や慢性頭痛を中心とする処方とは区別できます。
選択肢別の誤答解説
-
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
体力虚弱で、汗が出て手足が冷え、こわばる人などの関節痛や神経痛に適す処方です。筋肉の急なけいれんを伴う痛みが中心ではありません。 -
疎経活血湯(そけいかっけつとう)
体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがある人の関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適す処方です。「体力に関わらず」という条件や、急な筋肉のけいれんが目印の処方ではありません。 -
釣藤散(ちょうとうさん)
体力中等度で、慢性的な頭痛、めまい、肩こりなどがある人に適す処方です。筋肉の急なけいれんを伴う痛みではなく、慢性頭痛などが見分けるキーワードです。 -
芍薬甘草湯
体力に関わらず、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのある人に適す処方です。こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛が手がかりになります。
よくある誤解
- 「腰痛」とある処方ならどれも同じ、と考えるのは誤りです。芍薬甘草湯は「筋肉の急激なけいれんを伴う痛み」が特徴で、疎経活血湯は「体力中等度で、ときにしびれがある痛み」が特徴です。
- 「体力に関わらず」を読み飛ばし、体力の条件だけで選んでしまうことがあります。体力の区分と、症状のキーワードをセットで見ましょう。
補足コラム
漢方処方製剤は、症状だけでなく体力の区分も見分ける手がかりになります。
- 芍薬甘草湯:体力に関わらず/筋肉の急なけいれんを伴う痛み
- 桂枝加朮附湯:体力虚弱/汗、手足の冷えやこわばり
- 疎経活血湯:体力中等度/痛み、ときにしびれ
- 釣藤散:体力中等度/慢性的な頭痛、めまい、肩こり
なお、手引きでは芍薬甘草湯は症状があるときのみの服用にとどめ、連用を避けるとされています。
FAQ
「体力に関わらず」は、どのような人にも必ず適するという意味ですか?
いいえ。体力の強さによる区分がないという意味です。適応は、筋肉の急なけいれんを伴う痛みなどの特徴とあわせて考えます。
いいえ。体力の強さによる区分がないという意味です。適応は、筋肉の急なけいれんを伴う痛みなどの特徴とあわせて考えます。
芍薬甘草湯の連用を避けるのはなぜですか?
手引きでは、まれに重い副作用が生じることが知られているため、症状があるときのみの服用とし、連用を避けるとされています。
手引きでは、まれに重い副作用が生じることが知られているため、症状があるときのみの服用とし、連用を避けるとされています。
関連キーワード: 芍薬甘草湯、漢方処方製剤、体力の区分、こむらがえり、筋肉のけいれん

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