登録販売者 2020年 中国・四国 問68
問題文
以下の漢方処方製剤のうち、小児の疳又は夜なきのいずれにも用いないものはどれか。
選択肢
1:抑肝散
2:五積散(正解)
3:小建中湯
4:柴胡加竜骨牡蛎湯
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小児の疳・夜泣きの漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
小児の疳(かん)・夜泣きに用いる処方を覚え、どちらにも用いない処方を選びます。
2の五積散(ごしゃくさん)は、小児の疳にも夜泣きにも用いる処方として挙げられていません。抑肝散(よくかんさん)と小建中湯(しょうけんちゅうとう)は小児の疳に、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は小児の夜泣きに用いられます。したがって、いずれにも用いないものは五積散です。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、小児の疳を適応症とする漢方処方製剤と小児の夜泣きに用いる処方の記載です。
解法ステップ
- 設問の「いずれにも用いないもの」に注目します。「疳か夜泣きのどちらかに用いる」処方は、答えから外します。
- 小児の疳の処方として、抑肝散と小建中湯を確認します。
- 小児の夜泣きの処方として、柴胡加竜骨牡蛎湯を確認します。
- どちらの一覧にも含まれない五積散を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 抑肝散:体力中等度をめやすに、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラするなどの人に用いられます。小児の疳と夜泣きの両方に用いる処方なので、答えではありません。
- 五積散:月経や更年期に伴う症状の緩和に用いられる処方の一つとして挙げられています。小児の疳・夜泣きの処方としては挙げられていないため、2が正解です。
- 小建中湯:体力虚弱で疲れやすく、腹痛などがある人に用いられます。小児の疳を適応症とする処方に含まれ、夜泣きにも用いられるため、答えではありません。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯:体力中等度以上で、精神不安があり、動悸・不眠・便秘などを伴う人に用いられます。小児の夜泣きに用いる処方なので、答えではありません。
よくある誤解
- 「小児の疳」と「小児の夜泣き」は、同じ処方の一覧だと思い込まないようにしましょう。処方によって、どちらに用いるかが異なります。
- 「小児の疳にも夜泣きにも用いないもの」は、「どちらかに用いないもの」ではありません。両方の適応に当てはまらない処方を選びます。
- 五積散は漢方処方製剤ですが、漢方薬なら小児の症状にも広く使われる、という意味ではありません。処方ごとの適応を確認します。
補足コラム
小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤には、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、小建中湯があります。一方、小児の夜泣きに用いる処方として挙げられているのは、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯です。小建中湯は疳の一覧に含まれる点も押さえましょう。
FAQ
Q. 小児の夜泣きに用いる漢方処方は、一覧にあれば長く使い続けてよいですか?
A. 柴胡加竜骨牡蛎湯などを小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても改善がみられないときは、いったん服用を中止して専門家に相談するなど、使用が適しているか見直すことが必要です。
A. 柴胡加竜骨牡蛎湯などを小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても改善がみられないときは、いったん服用を中止して専門家に相談するなど、使用が適しているか見直すことが必要です。
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