登録販売者 2020年 中国・四国 問72
問題文
吐きけ及び嘔吐に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
吐きけや嘔吐は、( a )にある嘔吐中枢の働きによって起こる。嘔吐中枢が刺激される経路はいくつかあるが、消化管での刺激が( b )系を通じて嘔吐中枢を刺激する経路や、内耳の前庭にある( c )の不調によって生じる刺激によって嘔吐中枢を刺激する経路がある。
選択肢
1:延髄、交感神経、聴覚器官
2:延髄、副交感神経、平衡器官(正解)
3:延髄、副交感神経、聴覚器官
4:中脳、交感神経、平衡器官
5:中脳、副交感神経、聴覚器官
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嘔吐中枢の刺激経路【登録販売者解説】
正解の理由
嘔吐中枢は延髄にあり、消化管からは副交感神経系を通じて、内耳からは平衡器官を通じて刺激されます。
正しい組合せは2です。(a)は延髄、(b)は副交感神経、(c)は平衡器官です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、胃の不調や吐きけ・嘔吐に関する項目です。
解法ステップ
- 嘔吐中枢がある場所は、選択肢の「延髄」と「中脳」を見分けます。嘔吐中枢は延髄にあります。
- 消化管からの刺激の経路は、「交感神経」ではなく「副交感神経系」です。
- 内耳の前庭にあるのは、音を聞く器官ではなく、体の傾きや動きを感知する平衡器官です。
- 3つの語句がすべて合う組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
選択肢1:延髄・交感神経・聴覚器官
(a)の延髄は合っていますが、(b)は交感神経ではなく副交感神経、(c)は聴覚器官ではなく平衡器官です。 -
選択肢3:延髄・副交感神経・聴覚器官
(a)と(b)は合っていますが、(c)が誤りです。内耳の前庭にあるのは、音を聞く聴覚器官ではなく、平衡器官です。 -
選択肢4:中脳・交感神経・平衡器官
(c)の平衡器官は合っていますが、(a)は中脳ではなく延髄、(b)は交感神経ではなく副交感神経です。 -
選択肢5:中脳・副交感神経・聴覚器官
(b)の副交感神経は合っていますが、(a)は中脳ではなく延髄、(c)は聴覚器官ではなく平衡器官です。
よくある誤解
- 「内耳」という語から、音を聞く聴覚器官を選んでしまうことがあります。前庭にあるのは、平衡感覚に関わる器官です。
- 消化管からの刺激を、体を緊張状態にする交感神経と結びつけてしまうことがあります。この経路で問われているのは副交感神経系です。
- 嘔吐中枢の場所を、中脳などの別の脳の部位と取り違えないようにします。
補足コラム
内耳には、役割の異なる器官があります。蝸牛(かぎゅう)は聴覚に関わり、前庭にある平衡器官は体の傾きや動きを感知します。乗り物の揺れによる刺激は、平衡感覚の混乱と関係します。
FAQ
吐きけや嘔吐は、胃の不調だけで起こるのですか?
いいえ。手引きでは、消化管からの刺激のほか、内耳の前庭からの刺激や、大脳皮質の興奮なども、嘔吐中枢を刺激する経路として挙げられています。
いいえ。手引きでは、消化管からの刺激のほか、内耳の前庭からの刺激や、大脳皮質の興奮なども、嘔吐中枢を刺激する経路として挙げられています。
副交感神経系は、どのようなときに働く神経ですか?
食事や休憩など、体が安息状態にあるときに働く自律神経系の一つです。交感神経系は、緊張状態に対応するように働きます。
食事や休憩など、体が安息状態にあるときに働く自律神経系の一つです。交感神経系は、緊張状態に対応するように働きます。
関連キーワード: 嘔吐中枢、延髄、副交感神経系、内耳、前庭、平衡器官

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