登録販売者 2020年 中国・四国 問74
問題文
以下の症状のうち、抗コリン作用による副作用に含まれないものはどれか。
選択肢
1:胃酸過多(正解)
2:排尿困難
3:目のかすみ
4:動悸
5:口渇
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抗コリン作用の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
抗コリン成分は胃酸過多に用いられ、排尿困難・目のかすみ・動悸・口渇などが副作用として現れることがあります。
1の「胃酸過多」は、副作用ではなく、抗コリン成分に期待される効果です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、抗コリン成分は胃酸過多や胸やけに対して用いられる一方、目のかすみ、口渇、排尿困難などが副作用として挙げられています。また、ピレンゼピン塩酸塩では、動悸も副作用として記載されています。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸鎮痛鎮痙薬に関する項目です。
解法ステップ
- 選択肢に「胃酸過多」があることに注目します。これは抗コリン成分の副作用ではなく、使用目的に関わる症状です。
- 「排尿困難」「目のかすみ」「口渇」は、抗コリン作用による副作用として挙げられる症状です。
- 「動悸」も、抗コリン成分であるピレンゼピン塩酸塩の副作用として記載されています。したがって、副作用に含まれないのは1です。
選択肢別の誤答解説
-
1 胃酸過多
抗コリン成分は胃酸過多や胸やけに対する効果が期待され、胃腸鎮痛鎮痙薬などに用いられます。副作用ではなく、使用目的に関わる症状です。 -
2 排尿困難
抗コリン作用による副作用の一つです。排尿しにくくなることがあります。 -
3 目のかすみ
抗コリン作用により瞳孔が広がること(散瞳(さんどう))などに伴って、目のかすみが現れることがあります。 -
4 動悸
抗コリン成分の一つであるピレンゼピン塩酸塩では、副作用として動悸が記載されています。胃酸の分泌を抑える作用だけに注目せず、消化管以外に現れる副作用にも注意します。 -
5 口渇
抗コリン作用による副作用の一つです。口が渇くことがあります。
よくある誤解
- 「胃酸過多」という症状名を見て、副作用だと思ってしまう
この問題では、「薬の使用目的」と「使用後に現れる副作用」を区別することがポイントです。 - 抗コリン作用は胃腸だけに働くと思い込む
消化管以外にも作用するため、目のかすみや口渇、排尿困難などが現れることがあります。 - 動悸は抗コリン作用と関係しないと思い込む
ピレンゼピン塩酸塩では、動悸が副作用として挙げられています。
補足コラム
抗コリン成分は、アセチルコリンという神経の伝達物質の働きを妨げます。胃腸の緊張を抑える働きがある一方、作用は消化管だけに限られません。そのため、胃腸の症状を抑える薬でも、目や口、排尿などに関わる副作用が起こることがあります。
FAQ
抗コリン成分は、胃酸を増やす成分ですか?
いいえ。手引きでは、胃酸過多や胸やけに対する効果が期待される成分として説明されています。
いいえ。手引きでは、胃酸過多や胸やけに対する効果が期待される成分として説明されています。
かぜ薬などにも抗コリン成分が入っていることがありますか?
あります。複数の医薬品に抗コリン作用を持つ成分が含まれる場合があり、作用が重なることがあります。
あります。複数の医薬品に抗コリン作用を持つ成分が含まれる場合があり、作用が重なることがあります。
関連キーワード: 抗コリン作用、胃酸過多、排尿困難、目のかすみ、口渇、動悸

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