戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2020年 中国・四国 問75


問題文

腸の薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として、ロペラミド塩酸塩が配合されている。(正解)
2:ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用を持つとされる。
3:細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、ベルベリン塩化物、アクリノール、木クレオソート等が用いられる。
4:腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌等の生菌成分が用いられる。

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止瀉薬と瀉下薬の違い【登録販売者解説】

正解の理由

浸透圧で便の水分を増やすのは瀉下薬、ロペラミド塩酸塩は止瀉薬に用いられる成分です。
誤っているのは1です。腸内容物の浸透圧を高めて便の水分量を増やし、排便を促すのは、酸化マグネシウムなどのマグネシウムを含む成分や硫酸ナトリウムです。ロペラミド塩酸塩は、下痢を鎮める止瀉薬に用いられる成分であり、排便を促す成分ではありません。
厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」では、瀉下薬の成分として、腸内容物の水分量を増やすものなどが説明されています。選択肢2〜4の記述は正しい内容です。

解法ステップ

  1. 「糞便中の水分量を増し」「排便を促す」という表現から、下痢を抑える薬ではなく、便秘に用いる瀉下薬の説明だと判断します。
  2. その説明に続く成分名「ロペラミド塩酸塩」が、瀉下薬の成分かどうかを確認します。
  3. ロペラミド塩酸塩は止瀉薬の成分なので、作用の説明と成分名が食い違っている1が誤りです。

選択肢別の誤答解説

  • 1は誤りです。浸透圧を高めて便の水分量を増やす瀉下成分には、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウムなどがあります。ロペラミド塩酸塩は、下痢を鎮めるために用いられる成分です。
    ×「ロペラミド塩酸塩」→ ○「マグネシウムを含む成分など」
  • 2は正しい記述です。ビスマスを含む成分には、収斂作用(腸の粘膜などを引き締める作用)のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用があるとされています。
  • 3は正しい記述です。細菌感染による下痢を鎮める目的で、ベルベリン塩化物、アクリノール、木クレオソートなどの腸内殺菌成分が用いられます。
  • 4は正しい記述です。ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌などの生菌成分は、腸内細菌のバランスを整える目的で用いられます。

よくある誤解

  • 「腸内容物の水分量を増やす」という表現だけを見て、下痢を改善する薬だと思い込むことがあります。便に水分を加えて排便を促す説明なら、瀉下薬の働きです。
  • 腸に関係する成分名が並んでいても、作用は同じではありません。「下痢を鎮める成分」と「便通を促す成分」を分けて覚えましょう。
  • 選択肢1は、瀉下薬の説明に止瀉薬の成分名を組み合わせた書き換えです。作用の説明と成分名の両方を確認することが大切です。

補足コラム

瀉下薬には、腸内容物の浸透圧を高めて便の水分量を増やす成分のほか、腸管を直接刺激する成分や、便のかさを増やす成分などがあります。一方、止瀉薬は下痢を鎮めることを目的とする薬です。「瀉下」は便通を促す、「止瀉」は下痢を止める、と対比すると整理しやすくなります。

FAQ

腸内殺菌成分は、腸内細菌にまったく影響しないのですか?
いいえ。通常の腸内細菌にも抗菌作用を示しますが、ブドウ球菌や大腸菌などに対する作用の方が強いとされています。

関連キーワード: 止瀉薬、瀉下薬、ロペラミド塩酸塩、浸透圧、腸内殺菌成分、整腸成分
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