登録販売者 2020年 中国・四国 問76
問題文
瀉下薬の配合成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
刺激性瀉下成分が配合された瀉下薬のうち、ヒマシ油は( a )を刺激し、腸内容物の( b )排除を目的として用いられる。なお、( c )では使用を避けることとされている。
選択肢
1:大腸、緩徐な、腎臓病の診断を受けた人
2:小腸、緩徐な、腎臓病の診断を受けた人
3:小腸、急速な、3歳未満の乳幼児(正解)
4:大腸、緩徐な、3歳未満の乳幼児
5:大腸、急速な、3歳未満の乳幼児
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ヒマシ油の瀉下作用【登録販売者解説】
正解の理由
ヒマシ油は小腸を刺激し、腸内容物を急速に排除するために用いられ、3歳未満の乳幼児では使用を避けます。
組合せが正しいのは3です。空欄は、(a)小腸、(b)急速な、(c)3歳未満の乳幼児となります。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の刺激性瀉下成分に示されている内容です。
解法ステップ
- ヒマシ油について問われたら、まず「小腸刺激性瀉下成分」と結びつけます。
- 「腸内容物の排除」は、ヒマシ油では「急速な排除」です。「緩徐な」とする選択肢を外します。
- 使用を避ける対象として、問題文では「3歳未満の乳幼児」が合う選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
選択肢1
×(a)大腸 → ○ 小腸
×(b)緩徐な → ○ 急速な
×(c)腎臓病の診断を受けた人 → ○ 3歳未満の乳幼児
a〜cのすべてが異なります。ヒマシ油は小腸を刺激し、腸内容物の急速な排除を目的に用いられます。 -
選択肢2
(a)小腸は合っています。
×(b)緩徐な → ○ 急速な
×(c)腎臓病の診断を受けた人 → ○ 3歳未満の乳幼児
aは合っていますが、bとcが誤りです。 -
選択肢4
×(a)大腸 → ○ 小腸
×(b)緩徐な → ○ 急速な
(c)3歳未満の乳幼児は合っています。
使用を避ける対象は合っていますが、刺激する部位と排除の速さが違います。 -
選択肢5
×(a)大腸 → ○ 小腸
(b)急速な、(c)3歳未満の乳幼児は合っています。
bとcが正しくても、ヒマシ油が刺激する部位を大腸としているため誤りです。
よくある誤解
- 刺激性瀉下成分はすべて大腸を刺激すると考えるのは誤りです。ヒマシ油は小腸を刺激します。
- 「緩徐な」と「急速な」は、作用の強さや目的を逆にする典型的な入れ替えです。ヒマシ油は急速な排除がポイントです。
- 「使用を避ける人」を腎臓病の人に置き換えるひっかけに注意します。この問題で問われているのは3歳未満の乳幼児です。
補足コラム
センナやダイオウは、大腸刺激性瀉下成分として用いられます。一方、ヒマシ油は小腸刺激性です。「ヒマシ油=小腸」「センナ・ダイオウ=大腸」と、刺激する部位で整理すると区別しやすくなります。
ヒマシ油は急激で強い瀉下作用を示すため、激しい腹痛や悪心(おしん)、嘔吐がある人、妊婦または妊娠していると思われる女性なども使用を避ける対象です。
FAQ
ヒマシ油と駆虫薬を一緒に使わないのはなぜですか?
ヒマシ油によって駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなり、全身性の副作用を生じる危険性が高まるためです。
ヒマシ油によって駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなり、全身性の副作用を生じる危険性が高まるためです。
関連キーワード: ヒマシ油、小腸刺激性瀉下成分、急速な排除、3歳未満の乳幼児、センナ、ダイオウ

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