登録販売者 2020年 中国・四国 問82
問題文
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:イノシトールヘキサニコチネートは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
2:三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウを含んでおり、本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。
3:コウカは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。(正解)
4:高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する一般用医薬品の使用は補助的なものであり、高血圧や心疾患そのものへの対処については、医療機関の受診がなされるなどの対応が必要である。
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循環器用薬の成分【登録販売者解説】
正解の理由
コウカは末梢の血行を促して鬱血(うっけつ)を除き、ルチンは毛細血管の補強・強化に用いられます。
誤っているのは 3 です。コウカの作用と、ルチンに期待される作用が入れ替わっています。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第3章「その他の循環器用薬」の成分の説明と、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)の説明です。
解法ステップ
- 「毛細血管の補強、強化」という語句に注目します。これはルチンの説明です。
- コウカについては「末梢の血行を促す」「鬱血を除く」という作用を思い出します。
- 成分と作用が一致しない記述を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 1 正しい記述です。イノシトールヘキサニコチネートは、ニコチン酸が遊離し、その働きによって末梢の血液循環を改善するとされています。
- 2 正しい記述です。三黄瀉心湯はダイオウを含み、使用中は瀉下薬(しゃげやく)の使用を避ける必要があります。体力中等度以上で、のぼせ気味・顔面紅潮・便秘傾向などが見分ける手がかりです。
- 3 誤りです。コウカは生薬で、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされます。高血圧等における毛細血管の補強・強化に用いられるのは、ビタミン様物質のルチンです。
- 4 正しい記述です。高血圧や心疾患に伴う症状に用いる一般用医薬品は、体質の改善や症状の緩和が主な目的です。疾患そのものの治療を目的とするものではありません。
よくある誤解
- 「血液循環に関わる成分なら、作用も同じ」と考えてしまうことがあります。コウカは末梢の血行促進、ルチンは毛細血管の補強・強化と区別します。
- 「高血圧に伴う症状に用いる薬なら、高血圧そのものを治療する」と誤解しがちです。一般用医薬品の役割は補助的なものです。
補足コラム
毛細血管は、体のすみずみにある細い血管です。「コウカは末梢の血行」「ルチンは毛細血管の補強」と、成分名と作用をセットで覚えると見分けやすくなります。
FAQ
Q. コウカはどのような生薬ですか?
A. ベニバナを基原とする生薬です。手引きでは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされています。
A. ベニバナを基原とする生薬です。手引きでは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされています。
Q. 三黄瀉心湯は、どのような人に適するとされていますか?
A. 体力中等度以上で、のぼせ気味、顔面紅潮、精神不安、便秘傾向などがある人に適するとされています。
A. 体力中等度以上で、のぼせ気味、顔面紅潮、精神不安、便秘傾向などがある人に適するとされています。
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