登録販売者 2020年 中国・四国 問84
問題文
痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果が期待される。
2:ヒドロコルチゾン酢酸エステルは、痔による肛門部の炎症や痒みを和らげるステロイド性抗炎症成分として配合される。
3:カイカやカイカクは、いずれも主に抗炎症作用を期待して用いられる。(正解)
4:内用痔疾用薬には、肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールコハク酸エステル等)が配合されている場合がある。
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痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:アルクロキサは組織修復、ヒドロコルチゾン酢酸エステルは抗炎症、カイカ・カイカクは止血、ビタミンEは血行改善です。
誤っているのは3です。1、2、4は正しく、3は誤りです。カイカとカイカクは、主に抗炎症作用ではなく、止血効果を期待して用いられます。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の痔疾用薬に関する項目です。「試験問題の作成に関する手引き」では、各成分の働きが区別されています。
解法ステップ
- 成分名と働きを結び付けます。アルクロキサは「創傷の治癒」、ヒドロコルチゾン酢酸エステルは「炎症や痒み」です。
- カイカ・カイカクの「抗炎症作用」という部分に注目します。痔疾用薬では、この2つは止血効果を期待する生薬です。
- ビタミンEの説明は「血行を促す」「鬱血を改善する」となっているかを確認します。
- 誤りの記述が3だけなので、ほかの記述と組み合わせて迷わないようにします。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しいです。 アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)は組織修復成分です。痔による肛門(こうもん)部の創傷の治癒を促す目的で用いられます。
- 2:正しいです。 ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分です。痔による肛門部の炎症や痒み(かゆみ)を和らげる目的で配合されることがあります。
- 3:誤りです。 × 主に抗炎症作用 → ○ 止血効果を期待して用いられます。カイカとカイカクは、どちらも止血効果が問われる生薬です。
- 4:正しいです。 内用痔疾用薬には、末梢血管の血行を促す目的でビタミンEが配合されることがあります。血行を促すことで、鬱血(うっけつ)の改善が期待されます。
よくある誤解
- 「止血」と「抗炎症」を同じ働きだと思う:出血を抑える働きと、炎症を和らげる働きは別です。カイカ・カイカクは止血効果で整理します。
- 「生薬名が複数あるので、作用も異なる」と考える:この問題では、カイカとカイカクはどちらも止血効果がポイントです。
- ビタミンEを、傷の治りを促す成分と取り違える:この問題でのビタミンEは、血行を促して鬱血を改善する働きです。
補足コラム
痔疾用薬の配合成分は、働きごとに整理すると覚えやすくなります。
- 組織修復:アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート
- ステロイド性抗炎症:ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル
- 血行改善:ビタミンE
- 止血効果:カイカ、カイカク
FAQ
Q. 「止血」と「血行改善」は、反対の働きですか?
A. 同じ意味ではありません。止血は出血を抑える働き、血行改善は血液の流れを促す働きです。成分名と目的を分けて覚えましょう。
A. 同じ意味ではありません。止血は出血を抑える働き、血行改善は血液の流れを促す働きです。成分名と目的を分けて覚えましょう。
Q. ヒドロコルチゾン酢酸エステルは、どの種類の成分として覚えますか?
A. ステロイド性抗炎症成分として覚えます。痔疾用薬では、肛門部の炎症や痒みを和らげる目的で配合されることがあります。
A. ステロイド性抗炎症成分として覚えます。痔疾用薬では、肛門部の炎症や痒みを和らげる目的で配合されることがあります。
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