登録販売者 2020年 中国・四国 問86
問題文
婦人薬及びその適用対象に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 血の道症は、臓器・組織の形態的異常があり、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態で、更年期(閉経周辺期)に限って現れる。
b 婦人薬は、その効能・効果として、血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え性、月経痛、腰痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ等に用いられる。
c 女性ホルモンの一種であるエストラジオールは、母乳を与える女性への使用が推奨されている。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正
2:a:正、b:正、c:正
3:a:正、b:誤、c:誤
4:a:誤、b:正、c:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:正
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婦人薬と血の道症【登録販売者解説】
正解の理由
血の道症は形態的異常がなく、更年期に限らず起こり、エストラジオールは授乳婦への使用が推奨されません。
正しい組合せは4で、aは誤り、bは正しく、cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬に関する記述です。
解法ステップ
- aは「形態的異常があり」という部分に注目します。血の道症の説明と一致するかを確認します。
- 「更年期に限って」という断定も確認します。血の道症は、更年期以外にも起こり得ます。
- bは、婦人薬の効能・効果として挙げられる症状の範囲と照らします。
- cは「授乳婦への使用が推奨」という部分を確認し、女性ホルモン成分の使用上の注意と照らします。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「臓器・組織の形態的異常があり」→ ○「臓器・組織の形態的異常がなく」
×「更年期に限って現れる」→ ○「年齢的に必ずしも更年期に限らない」
血の道症は、月経、妊娠、分娩、更年期などに関連して起こるとされる精神神経症状を中心とする病態です。更年期に限られるものではありません。 -
b:正しい
婦人薬は、血の道症、更年期障害、月経異常などに用いられ、それらに伴う冷え症、月経痛、腰痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れなども効能・効果に含まれます。 -
c:誤り
エストラジオールは女性ホルモンの一種です。授乳婦への使用が推奨されている、という記述は誤りです。女性ホルモン成分を含む医薬品では、授乳中の使用にも注意が必要です。
組合せの確認
- 1はa・b・cを「正・誤・正」としますが、aとcが誤り、bが正しいため一致しません。
- 2はa・b・cをすべて正としますが、aとcが誤りのため一致しません。
- 3はa・b・cを「正・誤・誤」としますが、aとbが一致しません。
- 5はa・b・cを「誤・正・正」としますが、cが誤りのため一致しません。
- 4は「誤・正・誤」で、各記述の正誤と一致します。
よくある誤解
- 血の道症を更年期障害と同じものと考え、「更年期に限る」としてしまう誤りがあります。血の道症は、更年期障害よりも広い範囲の病態です。
- aの「形態的異常があり」は、「なく」を「あり」に置き換えたひっかけです。
- cの「推奨されている」という肯定的な表現に引っぱられないようにしましょう。授乳婦への使用が推奨されているとはいえません。
補足コラム
血の道症は、更年期だけでなく、月経、妊娠、分娩、産褥(さんじょく:分娩後、母体が通常の状態に回復するまでの期間)などの生理現象にも関連して起こるとされています。
一方、更年期障害は、更年期に起こるさまざまな症状をまとめたものです。「血の道症は更年期に限らない」と押さえておきましょう。
一方、更年期障害は、更年期に起こるさまざまな症状をまとめたものです。「血の道症は更年期に限らない」と押さえておきましょう。
FAQ
Q. 婦人薬は月経に関する症状だけに使われますか?
A. いいえ。月経に伴う症状のほか、血の道症や更年期障害、それらに随伴する冷え症、肩こり、めまいなどにも用いられます。
A. いいえ。月経に伴う症状のほか、血の道症や更年期障害、それらに随伴する冷え症、肩こり、めまいなどにも用いられます。
Q. 「形態的異常がない」とは、どういう意味ですか?
A. 臓器や組織の形そのものに異常がある状態ではない、という意味です。血の道症の説明では、この点が「ある」と書き換えられやすいので注意してください。
A. 臓器や組織の形そのものに異常がある状態ではない、という意味です。血の道症の説明では、この点が「ある」と書き換えられやすいので注意してください。
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