戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2020年 中国・四国 問87


問題文

以下の記述にあてはまる婦人薬の漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。

選択肢

1:柴胡桂枝乾姜湯(正解)
2:桂枝茯苓丸
3:桃核承気湯
4:葛根湯

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柴胡桂枝乾姜湯の適応【登録販売者解説】

正解の理由

「体力中等度以下」かつ「冷え症・貧血気味・神経過敏」が、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)を見分ける手がかりです。
したがって、これらの特徴と適応症が一致する1が正解です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬における漢方処方製剤です。

解法ステップ

  1. まず体力の区分を見ます。「体力中等度以下」が記されています。
  2. 次に症状を見ます。「冷え症、貧血気味、神経過敏」に加えて、「動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇き」が手がかりです。
  3. この体力区分と症状の組合せに合う処方を選びます。更年期障害や不眠症などの適応症だけで判断せず、特徴的な体質・症状も照らし合わせます。

選択肢別の誤答解説

  • 1 柴胡桂枝乾姜湯:体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏があり、動悸や息切れなどを伴う場合に適するとされます。問題文の体力区分と症状が一致します。
  • 2 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):問題文にある「体力中等度以下」「冷え症・貧血気味・神経過敏」の組合せに当てはまる処方として示されていません。処方名だけでなく、体力区分や特徴的な症状まで照合しましょう。
  • 3 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな人に適するとされます。問題文の「体力中等度以下」や「冷え症・貧血気味」とは、体力区分・症状が異なります。
  • 4 葛根湯(かっこんとう):問題文のような婦人薬の適応症と体質の組合せを示す処方ではありません。婦人薬の処方名と、かぜなどに用いられる処方名を取り違えないようにします。

よくある誤解

  • 「更年期障害」は複数の漢方処方の適応症になり得るため、その言葉だけでは決められません。体力区分と、冷え症・貧血気味などの特徴も確認します。
  • 「体力中等度以下」を「体力虚弱」と同じ意味だと決めつけないようにします。処方ごとに、手引きに書かれた区分をそのまま覚えましょう。
  • 「動悸」「息切れ」はほかの処方の適応にも登場します。単独の症状ではなく、ほかの症状との組合せで見分けます。

補足コラム

柴胡桂枝乾姜湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎(肺の組織に炎症が起きる病気)や肝機能障害を生じることが知られています。適応症を覚える際は、こうした副作用の知識と混同しないように整理しましょう。

FAQ

Q. 「血の道症」とは、どのような症状を指しますか?
A. 月経、妊娠、出産、更年期などに関連して現れる、精神面・身体面の不調を指します。更年期障害よりも広く、必ずしも更年期に限られません。
Q. 漢方処方製剤の問題では、適応症の名前をすべて覚える必要がありますか?
A. まずは体力区分と特徴的な症状をセットで覚えると、適応症が重なる処方も見分けやすくなります。

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