登録販売者 2020年 中国・四国 問88
問題文
アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 鼻炎用内服薬には、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分としてアドレナリン抑制成分が含まれるものがある。
b パーキンソン病の治療のためモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。
c アレルゲン(抗原)との接触以外を原因とした蕁麻疹は知られていない。
d 抗ヒスタミン成分として、クレマスチンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ケトチフェンが用いられる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)
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内服アレルギー用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アドレナリン作動成分は鼻粘膜の充血・腫れを和らげ、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑えます。
正しい記述の組合せは4(b、d)です。bは正しく、dも正しい記述です。aとcは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の「内服アレルギー用薬」です。正式名称は厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」です。
解法ステップ
- aは「アドレナリン抑制成分」に注目します。鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分の名称として適切かを確認します。
- bは「モノアミン酸化酵素阻害剤」と「プソイドエフェドリン塩酸塩」の併用に注目します。手引きでは使用を避ける必要がある組合せです。
- cは「アレルゲンとの接触以外」という部分を確認します。接触以外の原因があるかどうかが判断のポイントです。
- dは、挙げられた3成分が抗ヒスタミン成分として用いられるかを見ます。bとdを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
× アドレナリン抑制成分 → ○ アドレナリン作動成分
鼻炎用内服薬には、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分として、アドレナリン作動成分が配合されるものがあります。「抑制」ではなく、交感神経系を刺激する「作動」が正しい表現です。
記述b
モノアミン酸化酵素阻害剤は、パーキンソン病の治療に用いられる薬の一種です。これで治療を受けている人がプソイドエフェドリン塩酸塩配合の鼻炎用内服薬を使うと、プソイドエフェドリンの代謝が妨げられ、副作用が現れやすくなるおそれがあります。そのため、使用を避ける必要があるという記述は正しいです。
記述c
× アレルゲンとの接触以外を原因とした蕁麻疹(じんましん)は知られていない → ○ アレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激などによって生じる蕁麻疹もあります。
「知られていない」という断定が誤りです。手引きでは、アレルゲンとの接触以外の原因でも、ヒスタミンが肥満細胞から遊離して蕁麻疹が生じることがあるとされています。
記述d
クレマスチンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ケトチフェンは、いずれも抗ヒスタミン成分として用いられます。抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げ、ヒスタミンの働きを抑えます。この記述は正しいです。
組合せで確認すると、1(a、b)は誤りのaを含み、正しいdを含みません。2(a、c)は誤りのa・cを含み、正しいb・dを含みません。3(b、c)は誤りのcを含み、正しいdを含みません。5(c、d)は誤りのcを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 「充血を和らげる」という働きから、成分名も「アドレナリン抑制成分」と誤って覚えやすい点に注意します。成分の名称は「アドレナリン作動成分」です。
- 蕁麻疹はアレルギーだけで起こると思い込み、「アレルゲンとの接触以外はない」という断定を正しいと判断しないようにします。
- bは「併用に注意」だけでなく、手引きではプソイドエフェドリン塩酸塩配合薬の使用を避ける必要があるとされています。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑えます。一方、クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える成分です。どちらもアレルギー症状に関係しますが、作用する段階が異なります。
FAQ
Q. プソイドエフェドリン塩酸塩は、どの薬にも配合されていますか?
A. いいえ。問題文のように、鼻炎用内服薬の中に配合されるものがあります。成分名を確認して、モノアミン酸化酵素阻害剤との関係を判断します。
A. いいえ。問題文のように、鼻炎用内服薬の中に配合されるものがあります。成分名を確認して、モノアミン酸化酵素阻害剤との関係を判断します。
Q. 「抗ヒスタミン成分」は、ヒスタミンそのものをなくす成分ですか?
A. いいえ。ヒスタミンの働きを抑える成分です。ヒスタミンの遊離を抑える成分とは区別して覚えます。
A. いいえ。ヒスタミンの働きを抑える成分です。ヒスタミンの遊離を抑える成分とは区別して覚えます。
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