登録販売者 2020年 中国・四国 問90
問題文
鼻に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。
b スプレー式鼻炎用点鼻薬に関する一般的な注意事項として、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c クロモグリク酸ナトリウムは、抗ヒスタミン成分と組み合わせて使用してはならない。
d ヒスタミンの遊離を抑える成分は、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:正
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鼻炎用点鼻薬と抗アレルギー成分【登録販売者解説】
正解の理由
鼻炎用点鼻薬は鼻の症状を緩和する外用液剤で、クロモグリク酸ナトリウムは通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
正しい組合せは2です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「鼻に用いる薬」です。
解法ステップ
- aの「外用液剤」「鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重」に注目します。鼻炎用点鼻薬の目的と剤形が合っているかを確認します。
- bは「鼻汁とともに逆流」に注目します。使用前に鼻をかむという注意と一致するかを見ます。
- c・dはクロモグリク酸ナトリウムの働きと対象を確認します。「抗ヒスタミン成分と通常組み合わせる」「アレルギー性でない鼻炎などには無効」が判断のポイントです。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎(ふくびくうえん)による鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的とする、鼻腔(びくう)内に使う外用液剤です。 -
b 正しい
スプレー式では、噴霧した薬液が鼻汁とともに逆流する場合があります。そのため、使用前に鼻をよくかんでおくという注意は適切です。 -
c 誤り
×「抗ヒスタミン成分と組み合わせて使用してはならない」→ ○「通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される」
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞(ひまんさいぼう)からのヒスタミンの遊離を抑える成分です。鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。 -
d 誤り
×「アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効」→ ○「アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効」
クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギーに関わるヒスタミンの遊離を抑える成分です。アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎には有効ではありません。
誤った組合せの確認
- 「a正・b誤・c誤・d正」は、bとdの正誤が逆です。
- 「a正・b正・c正・d誤」は、cの正誤が逆です。
- 「a誤・b誤・c誤・d誤」は、aとbの正誤が逆です。
- 「a誤・b正・c正・d正」は、a・c・dの正誤が逆です。
よくある誤解
- 「組み合わせて使用してはならない」という強い禁止表現に引っ張られやすいですが、クロモグリク酸ナトリウムは通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
- 「鼻炎や副鼻腔炎なら有効」と対象を広げて覚えるのは誤りです。クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎には無効です。
- 点鼻薬は鼻に使うため、薬の成分が鼻の中だけにとどまると思いがちです。手引きでは、成分が鼻粘膜から吸収され、全身的な影響を生じることがあるとされています。
補足コラム
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える「抗アレルギー成分」です。一方、抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑えます。働く段階は異なりますが、鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常は組み合わせて配合されます。
FAQ
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、慢性の副鼻腔炎にも使うものですか?
手引きでは、一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は急性またはアレルギー性の鼻炎と、それらに伴う副鼻腔炎とされています。蓄膿症などの慢性のものは対象ではありません。
手引きでは、一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は急性またはアレルギー性の鼻炎と、それらに伴う副鼻腔炎とされています。蓄膿症などの慢性のものは対象ではありません。
鼻炎用点鼻薬と鼻炎用内服薬は、主な違いは何ですか?
鼻炎用点鼻薬は鼻腔内に使う外用薬です。鼻炎用内服薬は、内服して成分が吸収され、全身に作用する薬です。
鼻炎用点鼻薬は鼻腔内に使う外用薬です。鼻炎用内服薬は、内服して成分が吸収され、全身に作用する薬です。
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