登録販売者 2020年 中国・四国 問94
問題文
皮膚に用いる薬の抗炎症成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 主なステロイド性抗炎症成分としては、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステル、ウフェナマートがある。
b ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
c 非ステロイド性抗炎症成分であるフェルビナクは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。
d ケトプロフェンは、フェノフィブラートでアレルギー感作された人でもアレルギーを起こすおそれがほとんどない成分として知られている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
🔒 解説は解答すると表示されます
皮膚用薬の抗炎症成分【登録販売者解説】
正解の理由
ステロイド性の長期連用注意、フェルビナクの深部浸透、ケトプロフェンの交差アレルギーがポイントです。
正しい記述は b・c なので、組合せは 3 です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の皮膚に用いる薬の抗炎症成分に関する項目です。
解法ステップ
- aでは、挙げられた成分がステロイド性か非ステロイド性かを確認します。
- bは「コルチゾン換算」「1g又は1mL中」「0.025mgを超える」の3点を照らし合わせます。
- cは、フェルビナクの浸透する部位と、抑える作用を確認します。
- dは、「アレルギーを起こすおそれがほとんどない」という表現が、手引きの説明と逆でないかを見ます。
選択肢別の誤答解説
- a 誤りです。 ウフェナマートは、ステロイド性ではなく非ステロイド性抗炎症成分として扱われます。ステロイド性抗炎症成分の例に、分類の異なる成分を混ぜている点が誤りです。
- b 正しい記述です。 ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して、1g又は1mL中に0.025mgを超えて含む製品では、特に長期連用を避ける必要があります。
- c 正しい記述です。 フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分です。皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透し、プロスタグランジンの産生を抑えます。プロスタグランジンは炎症に関係する物質です。
- d 誤りです。 ケトプロフェンは、フェノフィブラートなどでアレルギー感作された人が、アレルギーを起こすおそれのある成分です。「ほとんどない」ではなく、該当する成分でアレルギー症状を起こしたことがある人は使用を避けるとされています。
よくある誤解
- 「非ステロイド性」は、抗炎症作用がないという意味ではありません。フェルビナクもプロスタグランジンの産生を抑えます。
- 「アレルギーを起こすおそれがほとんどない」のような表現は、手引きの注意事項を逆にしたひっかけになり得ます。
- 0.025mgは「含有量がちょうどその値」の場合ではなく、「超えて含有する」場合の注意です。
補足コラム
フェルビナクのほか、インドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムも、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透し、プロスタグランジンの産生を抑える成分として挙げられています。
FAQ
アレルギー感作とは、どういう状態ですか?
ある物質をアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)として、免疫の仕組みが認識するようになった状態です。フェノフィブラートなどでアレルギー症状を起こしたことがある人では、構造が類似するケトプロフェンにも注意が必要です。
ある物質をアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)として、免疫の仕組みが認識するようになった状態です。フェノフィブラートなどでアレルギー症状を起こしたことがある人では、構造が類似するケトプロフェンにも注意が必要です。
関連キーワード: ステロイド性抗炎症成分、非ステロイド性抗炎症成分、フェルビナク、ケトプロフェン、プロスタグランジン、アレルギー感作

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
