登録販売者 2020年 中国・四国 問95
問題文
歯や口中に用いる薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:歯痛薬には、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して、メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油等の冷感刺激成分が配合されている場合がある。
2:歯槽膿漏薬(外用)では、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、カルバゾクロムが配合されている場合がある。
3:歯槽膿漏薬(内用)では、歯周組織の炎症を和らげることを目的として、セチルピリジニウム塩化物が用いられる。(正解)
4:歯槽膿漏薬(外用)は、口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、また、口腔咽喉薬、含嗽薬などを使用する場合には、十分な間隔を置くべきである。
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歯槽膿漏薬の成分【登録販売者解説】
正解の理由
歯槽膿漏薬の外用薬には殺菌消毒成分、内服薬には抗炎症成分やビタミン成分が用いられます。
誤っているのは3です。セチルピリジニウム塩化物は、歯槽膿漏薬(外用)などに配合される殺菌消毒成分で、内服薬の抗炎症成分ではありません。ほかの記述は手引きの内容と一致します。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある歯痛薬・歯槽膿漏薬の項目です。
解法ステップ
- 成分名のセチルピリジニウム塩化物に注目します。これは「殺菌消毒成分」です。
- 次に、問題文の「内用」と「炎症を和らげる」を確認します。内服薬の説明として、この成分の分類と作用が合うかを見ます。
- 殺菌消毒成分を、内服薬の抗炎症成分としている記述を選びます。
選択肢別の誤答解説
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選択肢1:正しいです。
メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油などは冷感刺激成分です。知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒(ちんよう:かゆみを抑えること)が期待され、歯痛薬に配合される場合があります。 -
選択肢2:正しいです。
カルバゾクロムは止血成分です。炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える目的で、歯槽膿漏薬(外用)に配合される場合があります。 -
選択肢3:誤りです。
× セチルピリジニウム塩化物=歯槽膿漏薬(内用)の抗炎症成分
○ セチルピリジニウム塩化物=歯槽膿漏薬(外用)などの殺菌消毒成分
歯槽膿漏薬(外用)では、歯肉溝(しにくこう)で細菌が増えるのを抑える目的で使われます。歯周組織の炎症を和らげる成分として挙げられているのは、グリチルリチン酸二カリウムやグリチルレチン酸などです。 -
選択肢4:正しいです。
外用薬は、口腔内を清浄にしてから使うことが重要です。また、口腔咽喉薬や含嗽薬(がんそうやく:うがい薬)などを使う場合は、十分な間隔を置くとされています。
よくある誤解
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「口の中に使う薬なら、成分の分類も同じ」と考えること
同じ口腔内に使う薬でも、殺菌消毒成分、抗炎症成分、止血成分など、成分の分類と目的は異なります。 -
成分名だけを覚えて、外用・内用の区別を見落とすこと
この問題では、セチルピリジニウム塩化物の分類だけでなく、「内用」と「炎症を和らげる」という組合せが誤りを見抜く手がかりです。
補足コラム
歯槽膿漏薬(外用)では、殺菌消毒成分のほか、抗炎症成分、止血成分、組織修復成分、ビタミン成分などが用いられる場合があります。一方、歯槽膿漏薬(内用)は、抗炎症成分やビタミン成分などが配合されたものです。まず「外用か内用か」を確認すると、成分の役割を整理しやすくなります。
FAQ
Q. セチルピリジニウム塩化物は、歯痛薬にも使われますか?
A. はい。歯痛薬では、齲蝕(うしょく:むし歯)部分の細菌の繁殖を抑える目的の殺菌消毒成分として用いられる場合があります。
A. はい。歯痛薬では、齲蝕(うしょく:むし歯)部分の細菌の繁殖を抑える目的の殺菌消毒成分として用いられる場合があります。
Q. 歯槽膿漏薬(外用)は、口腔内を清浄にしてから使うのですか?
A. はい。口腔内に食べ物のかすなどが残ったままでは十分な効果が期待できないため、清浄にしてから使用することが重要です。
A. はい。口腔内に食べ物のかすなどが残ったままでは十分な効果が期待できないため、清浄にしてから使用することが重要です。
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