登録販売者 2020年 奈良・関西広域連合・福井 問11
問題文
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから若年時と比べて一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。
b 高齢者は、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。
c 高齢者は、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。
d 一般用医薬品は作用が比較的穏やかであり、高齢者が複数の医薬品を長期間使用しても副作用を生じるリスクは低い。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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高齢者の副作用リスク【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者は年齢だけではリスクを判断できず、肝臓・腎臓の機能低下や複数の医薬品の長期使用にも注意が必要です。
3が正しい組合せです。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮に関する項目です。
3が正しい組合せです。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮に関する項目です。
解法ステップ
- aの「個人差が大きい」「年齢のみから判断することは難しい」は、高齢者のリスクの考え方に合っています。
- bの「細かい文字が見えづらい」「特段の配慮が必要」も、情報提供や相談対応についての記述として正しい内容です。
- cは、肝臓や腎臓の機能が低下すると医薬品の作用が強く現れやすく、副作用のリスクが高くなるという記述です。
- dは「複数の医薬品を長期間使用しても、副作用のリスクは低い」としていますが、手引きではリスクが高いとされています。したがって、a・b・cが正、dが誤の3を選びます。ほかの組合せは、1はc・d、2はa・b、4はb、5はa・c・dの正誤が異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
高齢者でも、基礎体力や生理機能の衰え方には個人差があります。そのため、年齢だけで副作用のリスクがどの程度高いかを一概に判断することはできません。 -
b 正しい
細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示を読み取りにくい場合があります。説明を理解するのに時間がかかることもあるため、情報提供や相談対応では個々の状況に応じた配慮が必要です。 -
c 正しい
肝臓や腎臓の機能が低下すると、医薬品の作用が強く現れやすくなります。その結果、若年時と比べて副作用のリスクが高くなることがあります。 -
d 誤り
×「副作用を生じるリスクは低い」→ ○「副作用を生じるリスクも高い」
高齢者は持病を抱えていることが多く、複数の医薬品を長期間使用する場合には、副作用のリスクが高くなります。一般用医薬品だからといって、複数の医薬品を長期間使ってもリスクが低いとはいえません。
よくある誤解
- 「一般用医薬品は作用が穏やかだから、複数を長く使っても安全」と考える誤り
dのように、「一般用医薬品」を理由に副作用のリスクが低いと結びつけないようにしましょう。 - 「高齢者なら、年齢だけでリスクの程度が決まる」と考える誤り
年齢は目安になりますが、リスクには個人差があります。年齢のみで一律に判断できない点が重要です。
補足コラム
高齢者では、細かい文字が読みづらいことのほか、医薬品を包装から取り出しにくい、医薬品を取り違える、飲み忘れるといったこともあります。また、飲み込む力が弱まる嚥下障害(えんげしょうがい)や、食べ物などが誤って気管に入る誤嚥(ごえん)にも注意が必要です。本人の状態だけでなく、家族や介護関係者の理解・協力も安全な使用につながります。
FAQ
Q. 使用上の注意にある「高齢者」は、何歳以上を指しますか?
A. おおよその目安として65歳以上を指します。ただし、年齢だけでリスクを一概に判断することはできません。
A. おおよその目安として65歳以上を指します。ただし、年齢だけでリスクを一概に判断することはできません。
Q. 高齢者への情報提供では、何に気を配ればよいですか?
A. 説明の理解に時間がかかる場合や、添付文書・製品表示を読み取りにくい場合があります。相手の状況に合わせて、情報提供や相談対応を行うことが大切です。
A. 説明の理解に時間がかかる場合や、添付文書・製品表示を読み取りにくい場合があります。相手の状況に合わせて、情報提供や相談対応を行うことが大切です。
関連キーワード: 高齢者、個人差、副作用リスク、肝機能、腎機能、情報提供、嚥下障害、誤嚥

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